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音楽会の夕べ

2016.09.15 by 永井貴子
福島県立磐城高等学校合唱部 第41回定期演奏会

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今夜も先週に引き続き、7月10日(日)に、いわきアリオス大ホールで行われました
『第13回福島県四校連合定期演奏会
福島県立磐城高等学校合唱部 第41回定期演奏会』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、磐城高校合唱部より、
3年、前部長の大平隆太くん(Bass)、演奏会実行委員長の宮原杏奈さん(Sop)、
前学生指揮者の加藤麻衣さん(Alt)、前テナーパートリーダーの石川和磨くん(Ten)、
2年、川又真子さん(Sop)、顧問の山田涼子先生 でした。

昨日14日、新体制となり3年生は引退。
・・・というわけで、3年生の肩書がそれぞれ『前』になりました。
3年生、おつかれさま~(^^)
そして、スタジオの外には、練習を終えた1年生3人が駆けつけてくれましたよ。
ありがとね~!

四校連合の定演の後に行われた、磐高合唱部単独の定演。
四校連合があったため、いつもよりも短い時間にはなってしまいましたが、
「その分、密度が濃くて、充実した演奏会でした。」と大平くん。
客席では四校連合のみんなも聞いていたということで、杏奈ちゃんは
「いつも以上に力が入ってました!」と話してくれました。

演奏会は3部構成。

第1部では、谷川俊太郎作詞、面川倫一作曲の
『無伴奏混声合唱のための組曲「ささやかな歌」』を披露しました。
面川さんは磐城高校合唱部OBで、桐朋学園大学音楽学部作曲科卒業。
今年の第27回朝日作曲賞を受賞し、作曲のみならず、コンサート編曲なども手掛け、
それらが国内外で演奏されるなど、活動の幅を広げています。

今回、母校の合唱部が自身の曲を歌うことをとても喜んでくださって、
また、コンクールの自由曲にもしたことから、
定演やコンクール前に直接ご指導してくださったそう。
さらに、当日も来場し、客席から「頑張ってください!」とメッセージをくださったそうです。
おぉ!これはチカラになりますね~。

面川さん自身が『高度なテクニックが求められる難曲』とおっしゃっており、
谷川俊太郎さんの詩についても、
「言葉の裏にあるものを理解するのが難しい。メッセージ性も強くて、
曲が短く感じるくらい、いろんな思いがギュッと凝縮されている。」
と大平くんが言っていて、本当に難しい曲だったようですが、
本番の演奏は、これまでで一番!という出来だったようです。

第2部は、創作ミュージカル<ライオンキング>。
ライオンのシンバが、周りの皆に助けられながら
様々な困難を乗り越えて成長していくストーリーです。
脚本から演出までオリジナルの創作ミュージカルは毎年好評で、
今回は、『自分の周りにいてくれる人のありがたさ』を感じてもらいたい、と
演出係の麻衣ちゃん、真子ちゃんらを中心に、物語を作り上げました。

本日のゲストの中では、大平くんがシンバのお父さん「ムファサ」役を、
和磨くんがミーアキャットの「ティモン」役を熱演しました。
役をやりたい!と自ら手を挙げた和磨くん、
「最初の練習の時に、こんなの歌えない・・・と思って苦しかったです。
でも、シンバ役の瀧美有さんが助けてくれたので、なんとか楽しくできました。」
ディズニー好きの瀧さん(2年)がアドバイスをくれたり励ましたりしてくれたそうです。
和磨くんは、今回のテーマ『周りの人のありがたさ』をちゃんと感じられたみたいですね(^^)
演出係として厳しいダメ出し(笑)をしていた真子ちゃんも「満足です!」と笑顔でした。

部員全員で歌いたい曲を挙げ、涼子先生と話し合って選曲した、第3部。

『混声合唱のための八重山・宮古の三つの島唄より「安里屋ユンタ」』では、
2年・高橋小春さんが三線を披露しました。
三線の経験ゼロの小春ちゃんですが、涼子先生によると「コツコツやる子」ということで、
短い練習期間(10日間ほどだったそう!)ながら、沖縄民謡の雰囲気をしっかり出していましたよ。

『混声合唱のためのコスミック・エレジーより「3、わが抒情詩」』では、
2年・井上由伸くんが、作詞の草野心平になりきって詩を朗読しました。
第3部は全員がお揃いの色違いのTシャツに着替えていましたが、
それでは心平の雰囲気が出ない!と、着物(浴衣)を着、古い学帽をかぶって登場しました。
ちなみにこの学帽、磐高応援団に代々受け継がれているものだそう。
こういうとこ、元男子校っぽい~~!(≧▽≦)・・・と妙なところで感動しました(笑)

演奏会最後の曲『ここから始まる』でソロを歌った大平くん。
「自分の声を聞くのは恥ずかしいです・・・。」とのことでしたが、
いえいえ、大平くんの声はとても心地良いBassで、歌詞にもよく合っていましたよ~(^^)
プログラムの最後にピッタリのステキな曲になっていました。

四校連合に続きこの定演からも、
部員全員が合唱を心から楽しんでいることが伝わってきました。
聞いている私も楽しい気分になれましたよ。
また、昨年は、世界的ソプラノ歌手キリ・テ・カナワさんとも共演、
直接ご指導もしていただくという貴重な経験も。
定演やコンクールは勿論、四校連合とのつながりや、
こうした経験からも刺激を受け、磐高合唱部は日々、成長してるんだな、と感じました。

来年は創部70年という節目にもあたり、新体制となって動き始めた合唱部に、
前部長の大平くんからメッセージをいただきましたよ。

「これから、辛いことや苦しいことがいろいろ待ち受けていると思うけど、
自分たちを信じて、楽しんで歌い続けてください。」

 

9月22日の「音楽会の夕べ」は、
7月2日(土)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『いわき市ピアノレスナー協会 40周年記念 10代の音楽家~ピアノ演奏会~』の予定です。
どうぞお楽しみに♪

音楽会の夕べ
木曜日 19:00-20:00 (再放送)23:00-24:00

毎週木曜日19時はラジオの前でコンサート!市内の音楽団体をゲストに迎え、コンサートの模様を臨場感たっぷりにお届けします。三度の飯より音楽好きの永井貴子が贅沢なひとときをナビゲートします。
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