今夜は、10月28日（日）に、いわきアリオス大ホールで行われました
『いわき交響楽団　第34回定期演奏会』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、いわき交響楽団より、
齋藤めぐみさん(Vn)、佐藤陽子さん(Va)、愛川郁吹さん(Fl)　でした。

日曜朝放送の「いわ響のクラシックはいかが」のメンバーがそろいました。
期せずして夢のコラボレーションが実現です(笑)

さぁ、今回のプログラムは「アマチュアでコレやるの？！」という声が挙がったほど
「マニアックな選曲(笑)」とめぐみさん。
陽子さんは「とにかく苦労したことしか覚えてない！」と力を込めてました(笑)

ブリテン：四つの海の間奏曲
ウォルトン：ヴィオラ協奏曲　　ヴィオラ独奏：叶澤尚子
シベリウス：交響曲第2番　ニ長調

指揮：シャレット孝之
（※前回の演奏会では、スティーブン・シャレットさんと言うお名前でしたが、
ミドルネームの『孝之』を名乗るようになったそうです）

シベリウスの曲についてはめぐみさんが
「寒い国の人なのにマグマのような湧き上がるものを感じる」と話していて、
何となくわかる気がしました。熱量の多さとか、沸々するものを感じますね。
ブリテン、ウォルトンは知らない方も多いかもしれませんね。
私も聞いたことがなかったんですが、今回の曲はシベリウスも含め、
20世紀に入ってから作られたもので、
いわゆる現代曲的な雰囲気があって、面白かったですね～。
（「やるほうは大変だったんだから！」という陽子さんの声が聞こえる気がする…(笑)）

ソリストは、叶澤尚子さん。
いわき市出身で、桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。
2歳よりヴァイオリンを始め、高校在学中にヴィオラに転向。
現在、名古屋フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者を務めています。

叶澤さん、実は16年前のいわ響主催の「スプリングコンサート」に
ヴァイオリニストとして出演していて、当時は中学生でした。
めぐみさんはその頃から才能のある子だなと感じていたそう。
「とってもいい人！飲み会でも注いでくれたりね(笑)」とめぐみさんが言えば、
陽子さんも「優しい、美しい、気が利く。ああいう人になりたい！」ということで、
演奏だけでなく人柄もステキな方なんですね～。

ソリストのアンコールでは「ふるさと」を演奏してくださった叶澤さん。
いわ響のヴィオラパートは全員、涙したほどの感動の演奏だったそう。
以下、陽子さんの言です。
ヴィオラって、目立たない、華がない、地味な楽器なんです。
でも、ソロでこんな華のある演奏をするなんて、それはもう感動ですよ！
「ふるさと」が終わって休憩に入った時には、ヴィオラパートはみんな
「こんないいことはないよね！」とハンカチで涙をぬぐってました！

……いや、私はそこまでヴィオラが地味だとは思ってなかったですけど(笑)
まぁとにかく、叶澤さんの演奏の素晴らしさは十分に伝わってきましたよ！

プログラム、ソリスト、指揮者、すべて含めて充実した演奏会だったと
聞いていて感じることができました。
次回はいよいよ、35回の記念演奏会です。

「第35回　記念定期演奏会」　　　10月13日（日）　いわきアリオス大ホールにて
指揮者に炎のコバケンこと、小林研一郎さん、ピアノに小林綾乃さんをお迎えして
グリーグ「ピアノ協奏曲」、チャイコフスキー「交響曲第6番　悲愴」などをお送りする予定です。
コバケンといわ響の共演、ぜひお楽しみください！

さて、年内の放送は今夜が最後。
今年もたくさんの方にスタジオにお越しいただき、ステキな音楽、お話を伺いました。
皆さん、ありがとうございました。
また、番組を聞いてくださった皆さん、スタジオの外に遊びに来てくださった方々も感謝です。
来年も変わらぬご愛聴をよろしくお願いいたします(^^)/

2019年最初の「音楽会の夕べ」は、1月10日・木曜日、夜7時です。
1月10日の「音楽会の夕べ」は、
10月18日（木）に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
「猪狩雄斗ピアノリサイタル　－SK-EXで奏でる珠玉の名曲集－」の予定です。
どうぞお楽しみに♪