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音楽会の夕べ

2012.10.04 by 永井貴子
若松紀志子先生への想いを胸に お別れコンサート

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今夜は、9月9日(日)に、アートスペースエリコーナで開かれました
『若松紀志子先生への想いを胸に お別れコンサート』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、コンサート実行委員の
諸橋由利子さん、門井悦子さん、吉田通子さん、
そして、紀志子先生の次女でエリコーナを運営する、中川素直先生 でした。

今年4月に亡くなられた紀志子先生は生前、
「お葬式は要らない。エリコーナで大好きな音楽家たちの演奏で送ってほしい。」
と話していたそうです。

その言葉通り、コンサートは8日(土)と9日(日)の2日間にわたって
先生のお弟子さんが出演して開かれました。
たくさんのお客様が来場し、明るく、和やかなコンサートになったようです。

諸橋さん、門井さん、吉田さんはそれぞれ娘さんが紀志子先生にピアノを習っていて、
娘さんを通しての紀志子先生の印象、思い出をお話してくれました。

ピアノに対してはやはり、とても厳しかったそうで、
ご自宅の1階でレッスンしていると、紀志子先生の叱り声が2階まで響いていたそうです。
一方、しっかり練習していることがわかれば、上手く弾けなくても
「次までにできるように」と言ってくれたり、
レッスン後の評価の丸印におまけをしてくれたり・・・。

「生徒たちが孫のようで、可愛くて可愛くて仕方ないの。」
とお話されたこともあったそうです。

娘・素直先生から見た、母・紀志子先生のお話も伺いました。
ところが、「う~~ん、家でもあんまり、『母』という感じはしなかったわねぇ。」とのこと(^^;
素直先生が同じ音楽という道を歩まれたことから、
『同志』という感じだった、ということです。

番組内ではお話できなかったことを少しご紹介しましょうか。

紀志子先生、90歳のお祝いにピンクのチャイナドレスをお召しになったそうです。
80歳を過ぎて行った上海旅行で買い求めたそうで、
脇には深いスリットが入っているものだそう。
でも、背が高く足も長くて美しく、背すじがスッと伸びていた紀志子先生、
90歳とは思えないほど、とてもよくお似合いだったそうです。

また、「人間、死ぬまで勉強!」と言い、
PCを習い始めたのは、80歳を過ぎてから。
音楽の集まりなどにも積極的に出席されており、
若い先生たちが参加しないことに、お怒りになることもあったとか。
「こういうところから得るものもあるのに!」と。

若い男の子が大好き(笑)で、誰とでも仲良くなって、テニスを楽しみ、野球観戦し、
食べることも飲むこと(もちろん、お酒!)も思いのまま!
「楽しい人生だった」と本人が話していたように、
最期まで自分らしい生き方を貫いた人だったのだな~、と思います。

FMいわきの開局と同時に、この番組(の前身)も始まったわけですが、
その最初のゲストが、紀志子先生でした。
番組にとっても思い出深い、そして、大切な方です。

紀志子先生のご冥福をお祈りするとともに、
これからも、多くの人々の心の中で叱咤激励の言葉を投げかけ続けてくださいね。

来週は、9月15日に行われました
『第14回 しおさいコンサート』の予定です。
どうぞお楽しみに♪

音楽会の夕べ
木曜日 19:00-20:00 (再放送)23:00-24:00

毎週木曜日19時はラジオの前でコンサート!市内の音楽団体をゲストに迎え、コンサートの模様を臨場感たっぷりにお届けします。三度の飯より音楽好きの永井貴子が贅沢なひとときをナビゲートします。
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