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今夜は、10月8日(月)に、いわきアリオス音楽小ホールで開催されました
『小山知佳子 ソプラノリサイタル』のもようをお送りしました。
スタジオのお客様は、小山知佳子さん でした。
リサイタルの第1部では、
詩・北原白秋、曲・山田耕筰の「この道」(1927)、「からたちの花」(1925)、
詩・高野喜久雄、曲・高田三郎の「くちなし」(1966)などの、日本歌曲が披露されました。
また、今年5月に亡くなった畑中良輔さんを偲び、
畑中さん作曲の「五つの歌」(1950~)も歌われました。
畑中先生は元々バリトン歌手で、全国各地を回って公開レッスンを開催するなど、
美しい日本歌曲を広めるために、晩年まで尽力された方です。
小山先生もレッスンに参加したことがあるそうで、
「素晴らしい、尊敬できる方」と話していました。
第2部はイタリアオペラのアリア。
チレーア(1866~1950)、プッチーニ(1858~1924)、ヴェルディ(1813~1901)の
3人の作曲家の曲が披露されました。
小山先生と言えば、ヴェルディ。
リサイタルでは必ず!と言っていいほど、ヴェルディの曲が登場します。
ヴェルディの魅力は?と伺ったところ、
一言「ドラマ。」
美しく劇的な曲で、「本当に好き。」と話されていました。
小山先生にとって、ヴェルディは欠かせない存在なんですね。
昨年は震災の影響で開催できなかったリサイタル。
2年ぶりとなったリサイタルには、小山先生の恩師や大学時代の同級生、下級生、
イタリア・ローマですごしていた時のお友達も駆けつけてくださったそうです。
久しぶりの再会に驚くとともに、遠くから応援してくれていることに嬉しい気持ちになったそうです。
また、震災当初、妹さんの住む県外の町に避難していた小山先生。
散歩をしていたら、バンド(楽団)の音が聞こえてきたそうです。
そこは公民館でした。
思い切って、「ピアノのある部屋を貸してもらえないか?」と声をかけると、
女性の職員が
「妹さんの名義で、合唱の練習をするという名目でお部屋をお貸ししましょう。」と言ってくれたそうです。
その町の住民ではない小山先生、本来なら公民館を利用することはできません。
他の男性職員が驚いた顔で見ている中、その女性職員がこう言ってくれたことに
小山先生は心から感謝し、多くの人に支えられて音楽ができるのだ、と感じたと言います。
誰かの支えや励ましによって、何かができる、何かを続けられる。
私たちもそんなふうに感じることがありましたよね。
(今でも、これからもあるでしょう。)
小山先生のお話を聞いて、
その気持ちを忘れず、また、他の誰かにリレーできたらいいなと、思いを新たにしました。
来週は、10月14日(日)にいわきアリオス大ホールで行われました
『いわき交響楽団 第28回定期演奏会』の予定です。
どうぞお楽しみに♪