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今夜は、7月23日(木)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『有森博&長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ ロシア秘選集Vol.3「祭」』
のもようをお送りしました。
スタジオのお客様は、長瀬賢弘さん でした。
ロシアの知られざる秀作を紹介するピアノデュオシリーズも今回が3回目。
ワタクシ、3回目にして初めて、当日会場で、生の演奏を聞くことができました!
いやぁ~、楽しかったですね~。
有森先生と長瀬さんの息の合った演奏は勿論、
お二人が醸し出す雰囲気というか空気感というか、ホール全体を包む空気が心地よくて、
また今回は、このシリーズ初の試みとして
2人の若いパーカッション奏者・井上仁美さん、永野雅晴さんも加わってのステージもあり、
ホント、贅沢な時間を過ごしたな~という気分でした。
有森先生に直接お会いするのは初めてでしたが、
演奏中は常に微笑みをたやさず、穏やかな方だな~、と感じました。
(でも、「音楽に対しては非常に厳しい方ですよ。」と長瀬さん。)
井上さん、永野さんは、東京藝大大学院の学生であり、オケや室内楽でも活動する奏者です。
イキイキと楽しそうに演奏する姿が印象的でした。
さて、3回目のタイトルは、「祭」。
今回の演奏会にあたって、
『2台ピアノと打楽器のための祭り』(アルチュニャン・ババジャニャンによる共作)
という曲を演奏したい、という気持ちが最初にあったそう。
その曲をもとに、プログラムの流れを考え、曲を合わせていったところ、
全体に華やかな雰囲気になり、曲名に「祭り」ということばが入っていることもあって、
タイトルを「祭」としたそうです。
広大な国土に、多様な民族・文化を持つロシア。そんなロシアの、
「様々な民族的な響きの“祭典”を楽しんでいただけたんじゃないかと思います。」と長瀬さん。
前半は、ハチャトゥリャン、ショスタコーヴィチ、アルチュニャンとババジャニャン共作の作品を
2台ピアノで。
ハチャトゥリャンというと『剣の舞』を思い浮かべる方が多いでしょうし、
ショスタコーヴィチの曲では力強く重々しい印象があるかもしれませんが(私はあります(^^))、
2台ピアノの曲もまた、ステキでした。
後半は、ピアノ連弾と、2台ピアノと打楽器の編成の曲。
私が今回、特に気に入ったのが、カプースチンの連弾の曲、『シンフォニエッタ Op.49』。
Jazzyな雰囲気を持つ曲で、とってもカッコ良かったです。
長瀬さんによると、カプースチン(1937年-)は最近、
コンクールなどで演奏されることも増えてきた、人気の、そして注目の作曲家だそう。
「アドリブの部分もしっかり楽譜に書き込まれていて、演奏技術を求められる作品が多いですね。」
2台ピアノと打楽器という編成は大変珍しいそう。
そもそも2台ピアノというシチュエーション自体が限られているため、さらに打楽器も、となると、
何か明確な動機付けがないと作曲されない、ということもあるようです。
ただ!聞くと面白いんですよね~。華やかで、まさに「祭り」の雰囲気を持っていて。
上記のように、『2台ピアノと打楽器のための祭り』からスタートした今回のプログラムですから、
弾いている長瀬さんも有森先生も楽しそうでしたし、打楽器の2人もイキイキとしてました。
ちなみに、後半の有森先生と長瀬さんは、赤いシャツで登場。
タキシードで連弾、は堅苦しすぎるし、カプースチンのJazzyな雰囲気に合わせてシャツで、
ということになったようですが、有森先生が赤いシャツが妙にお似合いで、ステキでした(^^)
知られざる秀作の紹介、というところから、
「マニアックな曲になってしまいがち…」と長瀬さんはおっしゃいますが、
回を重ねる毎に楽しみにされている方も増えている演奏会ですので(私もその一人です(^^))、
シリーズ第4弾、期待しています♪
9月24日の「音楽会の夕べ」は、
8月2日(日)に、いわき市文化センター大ホールで行われました
『磐城桜が丘高校合唱部 第37回定期演奏会』の予定です。
どうぞお楽しみに♪