今夜は、9月26日（土）に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『ぷちあん集い～チェリスト土肥敬を迎え～』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、伊藤直子さん、齋藤めぐみさん　でした。

2011年にスタートし、今年で5回目を迎えたぷちあん集い。
今年は、バイオリン、ピアノ、フルート、ファゴット、チェロを様々に組み合わせ、
さらにスペシャル！チェリストの土肥 敬さんにも出演していただき、
たくさんのぷちあん＝プチアンサンブル・小さな合奏を楽しみました。

ぷちあんの特徴は、生徒さん一人と先生（ちゃんとした演奏ができる人）を組み合わせて、
デュオやトリオといった、ほんとに小さなアンサンブルをする、ということ。
ピアノを習っていても、独奏に比べてアンサンブルをすることは少ないため、
子どもも大人も関係なく、アンサンブルを経験してもらおう！というわけです。

アンサンブルの組み合わせは伊藤さんが考えています。
曲も、子どもたちが弾きやすいもの、合いそうなものを伊藤さんが選ぶそうで、
ピアノ曲をアレンジしたり、時には切り張りして楽譜を作ることもあるそうです。
伊藤さん、「こういう細かい作業、苦じゃないのよね～。」だそう(笑)

音楽をやっている子の発表会と聞くと、独奏＝子どもが主役を想像すると思うんですが、
ぷちあんでは必ずしもそうとは限りません。
大人がメロディを演奏する後ろで、子どもはずっと伴奏をしてたり、
かと思えば、子どもがメロディを担当する場面も出てきたり。
そのため、当初はお客様に、どういう演奏会なのかわかってもらえていない、
主旨が伝わっていないと感じることもあったようですが、
アンサンブルは楽しいものだ！という伊藤さんの思いは、回を重ねるごとに
出演者だけでなくお客様にも、浸透してきているみたいです。

そして、今回のスペシャルゲスト、チェリストの土肥 敬さんです。
土肥さんは、桐朋学園大学音楽学部、同研究科を卒業し、
東ベルリン国立音楽大学及びストックホルム王立アカデミーに5年間留学。
毎年開催しているリサイタルや、室内楽シリーズ、海外演奏家との室内楽共演のほか、
オーケストラ首席出演や協奏曲共演など、ソロ、室内楽を中心に活動され、
また、室内楽やオケの講師、コンクールの審査員などもされています。

土肥さんはいわきでもチェロの指導をされていて、
伊藤さんは5～6年前、土肥さんの生徒さんの発表会で伴奏をしたことがあったそう。
その後、土肥さんの演奏を聞いて、ぜひいわきで演奏の機会を作りたい！と思い、
土肥さんもいわきで演奏活動したいとの思いがあったことから、今回の出演につながったそうです。
実は、めぐみさんの息子さんが10年前から土肥さんにチェロを指導していただいてるそうで、
伊藤さんもめぐみさんも、土肥さんとのつながりがあったんですね。
ついでに言うと今回、めぐみさんの息子さんは土肥さんとチェロで共演！
息子さんも緊張したようですが、それ以上に「母としてドキドキでしたよ！」とめぐみさん(笑)

土肥さん、お子さんの指導も各地でされているため、共演する生徒さん、特に子どもたちに
「こうするといいよ。」と土肥さんがちょっと声をかけると、目に見えて上達するそうです。
また、伊藤さんが「ここはこんなふうに弾いてほしい。」とお願いしたことも
快く受けて対応してくださったそうで、そんなところにも土肥さんの気さくな人柄が見えますね。
子どもたちにとっても、土肥さんとの共演は貴重な経験。
きっと、ずっと心に残るでしょうし、頑張ってもっと上手になろう！って思いますよね～。

伊藤さんはアンサンブルについて、
「小人数でのおしゃべりのようなもの。誰かの話を聞いたり、自分が話したりするように、
相手がメロディを弾いて自分が伴奏をすることもあれば、その逆もある。
アンサンブルをすることで、相手の音を聞いて、呼吸・間に合わせて演奏することを
学ぶことができるんじゃないかなぁ～と思います。」

普段はオーケストラの中で演奏しているめぐみさんは、
「オケや吹奏楽は同じパートの人が何人もいるけど、アンサンブルは1人1パート。
自分の音に責任を持つことは、技術力のアップにもつながりますよね！」

ぷちあんはいつでも参加者大歓迎です。楽器の種類は問いません。
参加したい！という方、2か月に1回ほど練習会を開いていますので、のぞいてみては？
詳しくは、Facebook『ぷちあんいわき』で。
一度参加すると、皆さん「また出たい！」と言っちゃうそうですよ♪

12月17日の「音楽会の夕べ」は、
9月27日（日）に、いわき市文化センター大ホールで行われました
『コール・フロイデ5周年コンサート』の予定です。
どうぞお楽しみに♪