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今夜は、今年開催された演奏会をご紹介!
2021年2月14日(日)に、いわき市文化センター大ホールで行われました
『蛭田優子 ファミリーコンサート』をお届けしました。
スタジオのお客さまは、ソプラノの蛭田優子さん、ピアノの蛭田里実さん、
太極拳の蛭田英明さん でした。
優子先生の演奏活動43周年コンサートでもあったこちらは、
前回のコンサートから約1年半ぶりのステージ。
ファミリーコンサートというとおり、あったかい雰囲気が感じられましたよ。
今夜ご紹介したのはこちらの曲。
日本歌曲:「ペチカ」「ちんちん千鳥」「叱られて」「雪の降る町を」
イタリア歌曲:「喜ばせてあげてください」「私を泣かせてください」
歌集「雪ふれば雪 花咲けば花」山田純華作品の朗読と48式太極拳
日本・世界の名曲:「歌の翼」「アヴェ・マリア」
「たんぽぽ」「さくら」
優子先生のコンサートと言えば、太極拳とのコラボレーション。
今回は、優子先生の朗読と英明さんの演武という初めての組み合わせでした。
歌集「雪ふれば雪~」は、広野町出身で現在いわき市内で暮らす山田純華(あやか)さんが、
原発事故で故郷を失い、避難生活する中で詠み続けた短歌が収められています。
実は山田さん、優子先生が指導する合唱団、さくらコーラスのメンバー。
歌集に感動した優子先生が山田さんに朗読したいと申し出て今回のステージが実現しました。
一方の英明さんは「本番前にスイッチが入って、目に涙がたまってしまった」とのこと。
本番前日の13日に地震がありましたが、そのことで10年前に
相双地区で物資を配ったこと、太極拳の仲間たちと別れ別れになってしまったことなど、
震災当時を思い出したそうです。
優子先生や英明さんの思いが音から伝わってくるようで、私もじっと聞き入ってしまいました。
里実さんにとっても久しぶりの本番だった今回、
「コロナや地震など、私たちは不安定な社会に生きているんだということと同時に、
生のステージのありがたさ、お客さまの前で演奏できることの幸せを実感しました」
優子先生も、
「コロナ以前は、歌うことは当たり前のことだったけれども、
歌えることは奇跡なんだ、特別なものなんだと分かった。たくさんの人に支えられて
歌えていると、感謝の気持ちでいっぱいです」とおっしゃっていました。
4月8日の「音楽会の夕べ」も、皆さんに楽しんでいただける演奏会をご紹介いたします。
どうぞお楽しみに♪