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番組情報

音楽会の夕べ

2018.07.12 by 永井貴子
7月12日(木)いわき室内合奏団 第4回演奏会

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今夜は、6月23日(土)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『いわき室内合奏団 第4回演奏会』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、いわき室内合奏団より、
団長でヴィオラの松村耕三さん、
ソロコンサートミストレスの常光今日子さん でした。

いわき市に縁のある弦楽器奏者が集まる、いわき室内合奏団。
今回も満員のお客様を300年以上前のヨーロッパの世界へ誘いました。

バッハ 「G線上のアリア」
ヘンデル 「合奏協奏曲 op.6 no.1 ト長調 HWV319」
ヘンデル 「サラバンド」
ヴィヴァルディ 「ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ニ短調 RV541」
(オルガン・ソロ:津山博子 / ヴァイオリン・ソロ:常光今日子)

ヴィヴァルディ 「2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 op.3-8 RV522」
(第1ヴァイオリン・ソロ:常光今日子 / 第2ヴァイオリン・ソロ:常光まり江)
ビーバー 「バッタリア(戦い) ニ長調」
モーツァルト 「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ K.165」
(ソプラノ:渡邉奈保子)

バッハに始まり、バロック音楽の定番とも言えるヘンデルとヴィヴァルディ、
その時代から130年ほど遡ったハインリッヒ・ビーバーに、
逆に時代を下ってモーツァルトと、多彩なプログラム。
「ぎっしり曲を詰め込んだ感じで、私たちの体力が持つかな?、
聞く方も疲れないかな?と、最初は考えちゃいました。」と今日子さん。
いえいえ、疲れるどころか、興味深い曲たちに、もっともっと!って気分でしたよ(^^)

中でも、ビーバーの「バッタリア」は面白い曲でした。
当時流行した『描写音楽』(情景や物語を楽音で表現した音楽)の一種で、
その名のとおり、『戦い』の場面を表現した全8曲からなります。
酒に酔った兵士たちが地域の民謡を好き勝手に歌って騒ぐ様子を描く第2曲は、
不協和音を用いた、まさに現代音楽のような曲!
また、第4曲「行進」では、コントラバスのネックと弦の間に紙をはさみ、
弓の棒の側で叩くことで太鼓のような音を出しています。

不協和音、紙をはさむ、弓で叩く・・・
作曲されたのは1673年と見られるそうですが、
今の時代でも全く斬新で、違和感のない音楽ですよね~。

そして、モーツァルトの曲には、ソリストとして
ソプラノの渡邉奈保子さんをお迎えしました。
奈保子さんはいわき市出身。
自身の活動は勿論、合唱指導者としても県内外で広く活動しています。

歌と合わせることはとても勉強になった、と松村先生。
「弦楽器は息を吸わなくても音を出せる楽器だけれども、
歌い手の呼吸に合わせて自分たちも呼吸することで、
それを自分たちのアンサンブルにも活かすことができるんです。」
また、奈保子さんからは、「歌詞の内容を理解して、もっと表現して」など、
厳しく(笑)も温かい指摘もいただいたそうで、そういった点も今後に役立つ共演だったようです。

松村先生は、
「合奏団は、奏法や音程の感覚など、年々進化していると感じています。
今日子さんをはじめとする指導者から具体的で的確な指示があることで
各曲の問題点、個人の問題点が見えてきて、
それらをひとつひとつ解決することができているのではないかと思います。」

演奏会に向け、1年をかけて曲を深く掘り下げていく皆さん。
演奏会と言う目標があること、一曲一曲にじっくり取り組めることもまた、
進化の理由になっているのではないでしょうか。

次回、第5回演奏会は
2019年6月16日(日)14:00~ いわきアリオス音楽小ホール にて。
節目の5回目の演奏会、ぜひお楽しみに。

 

7月19日の「音楽会の夕べ」は、
6月30日(土)に、いわきアリオス中劇場で行われました
『いわきゴスペルフェスティバル2018』の予定です。
どうぞお楽しみに♪

音楽会の夕べ
木曜日 19:00-20:00 (再放送)23:00-24:00

毎週木曜日19時はラジオの前でコンサート!市内の音楽団体をゲストに迎え、コンサートの模様を臨場感たっぷりにお届けします。三度の飯より音楽好きの永井貴子が贅沢なひとときをナビゲートします。
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