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市民レポーターわがまち発信隊

2017.11.18 
11月18日(土)いわきの箪笥職人 赤津さんが作る船箪笥(by錦町のたっく)

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写真は、いわき市田人町に 工房及び店舗を構える箪笥職人
赤津隆進(あかつたかし)さん製作の船箪笥です。

船箪笥はもともとは船に積むために作られたもので、
船が海に沈んでも 浮力により沈むことなく、中に水が入らず貴重なものを守る役目の箪笥です。

現代ではその美しさが美術工芸品として求められているようです。

この箪笥の製作者赤津さんにお話をうかがいました。

=和箪笥を製作するようになってから何年ですか。

「一度サラリーマン生活をしたのですが、やはり物作りの仕事がしたいということで
30才からおやじの後を継いで箪笥作りを始めました。今年で40年になります」

=赤津さんが作る和箪笥の特徴は?

「使う材木がすべて無垢と言うことです。
杉、檜《ひのき》、桐、欅《けやき》をメインに、ベニヤ合板は一切使いません。
無垢の木は美しくぜいたくなものですが、
木が生きて呼吸しているために冷暖房、加湿除湿等の影響を受けやすいという特徴を持っています。
他に金具は鉄板、銅板等で自作です」

=和箪笥を作るうえで苦労するのはどんなことですか。

「質のいい材木を集めなければなりません。そのためには木材を見極める力が必要になります。
また、和家具の金具を作る作者がいなくなってしまったため金具も自分で作るのですが、
裏錠(うらじょう)といって和家具独特の鍵の機構を正確に作るのが大変です。
裏錠は表面から見えないのですが作るのが難しく、10分の1ミリの精度で作らなければなりません。
ここに最も骨が折れます」


箪笥、特に船箪笥を作れる職人さんは 現在 非常に少ない、
ほとんどいない状態になっているそうです。

さらに、箪笥のための金具を作る職人さんもいなくなってしまったそうです。
(ちまたで売られている和箪笥の金具はほとんどが工業製品となってしまっているようです)

現在作られている船箪笥は極めて貴重なものと言えましょう。

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写真は赤津さんの作業場に並ぶ道具類です。

この他にもたくさんあり、日頃見かけない道具も色々あります。
箪笥作りの工程の多さと独特さに圧倒されます。

=古い和箪笥についてはどのような手当てをしていますか?

「まず、金具をすべて外してから、木材部分の傷を直したり、
穴を埋めたり、隙間や傷んだところなど色合わせをして新しい木材で補完したりします。
外した金具を板金塗装して 古味を出してから取り付けたりします。
引き出しなど においのついているものもあるので、いろいろな方法でにおいを消します。
震災後地震で壊れてしまった和箪笥の修理の依頼が増えました」


赤津さんのギャラリーでは手入れが済んですぐ使える状態の古い和箪笥も売られています。
では、赤津さんの工房及び店舗についてお知らせします。

時代箪笥あかつ
住所:〒974-0152 福島県いわき市田人町旅人下坪55
TEL・FAX:0246-68-3011
場所:国道289号線沿い。田人おふくろの宿から西側(山側)に300mほど先。
(旅人やさい館289 駐車場の後ろ)
営業時間:午前9時~午後4時
休業日:不定休(事前に電話でご確認いただければとのことです)

(by錦町のたっく)