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去る7月31日、8月1日と錦小学校隣、御宝殿熊野神社のお祭りがありました。
熊野神社は約1200年の歴史のある神社で、祭礼は国指定の重要無形民族文化財となっています。
熊野神社のお祭りというと、稚児田楽があまりにも有名ですが祭りの中心となるのは写真の鉾立ての神事だそうです。
この鉾立ての神事は、2本の竹を根本から掘り出し一方には白い布を巻きウサギの印をつけ、もう一方には赤い布を巻き三本足のカラスの印をつけます。
ウサギの印の鉾は参道の山側を走り農業、三本足のカラスの鉾は海側を走り漁業を表します。
この2本の鉾に持ち手の紐をつけそれぞれのチームで持って参道の入り口付近から本殿に向かって走りどちらが早くゴールについて鉾を立てるか競争するというものです。
山側のウサギが勝てば豊作、海側のカラスが勝てば大漁といわれます。
今年は、ウサギが勝ちましたので豊作ということです。
次に稚児田楽ですが、これは8人の子どもで編成されます。
うち1人はウサギの絵のついた白い鉾をもう1人は3本足カラスの絵のついた赤い鉾を持って舞い、後の6人はささらという古楽器を演奏しながら舞います。
太鼓と笛の演奏にあわせての大変素朴な舞ですが、日本古来の神事の原形をとどめているということで文化財として重要なものだということです。
また、田楽のほか風流(ふりゅうと読む。やぐらの上での鷺舞・雌雄鹿舞・龍舞・獅子舞)、早馬疾走等が奉納されます。
これらの祭礼を行うのは女人禁制ということで男性のみとされ、この点からも日本古来の祭の姿をとどめていると思われます。
ご紹介できたのは祭礼の行事のごく一部でこの他にも様々なものがあります。
これらの行事が長年にわたって、古い形をとどめたままに受け継がれているのは宮司さんはじめ地元の方たちの協力と努力の賜物と言えるでしょう。
これらの内容ついては宮司の下山田大膳さんにお忙しい中お話をうかがいました。
ありがとうございました。