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2009.08.18 
デジタルアーカイブ新着プロジェクト!のご紹介

市民の皆さんといっしょに作り上げるWebフォトジャーナル

平駅周辺.jpg

昭和20年代後半の平駅周辺
もっとも身近だった昭和の時代。でも失われていく昭和の記憶。
意外とその本質を語る情報は、少ないのかも知れない。激動の昭和の時代を生きた人々の、リアルな歴史、本質とは、自宅に残された写真アルバムの中に埋もれている。昭和一桁代の人たちが、八〇歳を超える時代となり、資料として確かな情報を残していけるのは、本人達からの聞き取り以外に残された方法はないのである。

八〇歳を過ぎてなお現役で働き続ける九品寺町(くほんじまち)にお住まいの方を尋ね、昔のアルバムを探していただいた。3冊のアルバムには、若き頃美容室で働いていた昭和二〇~三〇年代の写真が、モノクロームの世界でありながら輝くように鏤められている。
当時の平市でどのように美容室で働いていたかを聞き取りながら、写真を見つめていると、わずか4センチ四方の小さいな写真に目が止まった。同じページの写真は、水戸に住んでいたころの写真ということで、最初はどこかの駅かな?ぐらいにしか考えていなかったが、ルーペを使って詳細に調べてみると、どうも平駅周辺ではないかと思えてきた。それというのも、駅を跨いでかかる平安橋の鉄橋のデザインに覚えがあるからだ。

スキャニングの解像度を目一杯あげて、フォトショップで入念に調整していくと、そこには、平駅前にあった平凡、おもちゃのいづみや、日通の建物などが次々と判明して、この駅は平駅だと断定できた。しかも、A4までの引き延ばして印刷してみると、この写真の持つ構図の良さ、平市の全貌をよく写し出せている写りの良さ、この時代の駅全景と市内を展望する優れた写真であることがわかったのである。

Webフォトジャーナル

一枚の写真が無言で語る芸術性の高い写真もあるでしょう。一方で、生活の中で何気なく撮られた一枚のスナップが、本人や当時を知る人たちからお話しを聞くことで、私達の目線、私たちの気持ちの繋がる写真集ができあがります。

そのような写真を何百枚、何千枚と集めるなかで、編集という「情報の情報」を編纂していくこれまでの紙の本の写真集とは違ったプロセスで、当時の記録を楽しみながらまとめていくことができます。写真を集める人、お話しを聞き取る人、コンピュータを使って写真を復元、修復していく人、テキストを打ち込み文章を組み上げていく人、そして、なにより膨大な情報の縦横斜めを組み立てていくデータベースの技術により今までになかった地域情報の編纂が可能になっていきます。

FMいわきでは、このようなデジタルでの本の発行や編集を市民の皆様とごいっしょに進めていく計画を立案中ですので、今後のご案内に注目ください。閲覧方式やデータの関連性を動的に制御する方法を順次開発してまいります。