明日にむかって、ともに歩いた90日。

福島県いわき市立高久小学校避難所。

そこには、『今』を必死で生きる姿があった。
たくさんの笑顔があった。　たくさんの優しさがあった。

この写真集はそんな一瞬一瞬を、いわき在住のフォトジャーナリスト高橋智裕さんが、被災されたみなさんと時間を共にしながら被災者の立場から見た避難所を３ヶ月にわたり記録したものです。

For you,for me
～明日に向かって、ともに歩いた90日～

●定価：1,300円（消費税込）
●A4版変形サイズ・総頁100頁
●著者：高橋智裕（フォトジャーナリスト）
●協力：鈴木かおり
●撮影協力：高久小学校避難所

●発行：縁エンタープライズ株式会社
0246-88-1763

この写真集は、FMいわきのスタジオで販売している他、
「ヤマニ書房」
「ブックエース小名浜店」
「ブックエース上荒川店」
「角忠」
「水野書店」
でも取り扱っています。
数に限りがありますので 売り切れの場合はご容赦下さい。

SEA WAVE FMいわきのスタジオでの購入をご希望の方は、
事前に電話でお申し込みください。

SEA WAVE FMいわき 電話 0246-25-0762（月～金　10：00～18：00）

収録写真と収録エッセイをご紹介します。

「沢山の支援を頂いたけれど、その中で一番印象的だった出来事は何だった？」と、
みんなに聞いてみた時がある。
まずは東京から来て頂いたお坊さんたちの説法と、一緒に来てくれたシャンソン歌手。
圧倒的な歌唱力でうたいあげた「涙そうそう」に涙が止まらなくなったと。
女性に1番人気だったのは、ネイルアートとエステ、
蝶やお花などの模様が入ったかわいいネイルを施してくれた。
「私はいいわ」なんて、言っていたおばさま達も、小さな女の子の仕上がったネイル見て興味をもったようで、いつの間にか、素敵なネイルを施してもらっていた。
エステも今まで経験したことがないとてもプロフェッショナルでとてもすばらしい施術だった。
それから炊き出しで来てくれた、韓国料理のサムギョプサル。
初めて食べた料理のおいしさももちろんだけど、来てくれた人が、普段使っているノボリを立ててくれて、まるで本当のお店で食べるような雰囲気作りをしてくれた。
家庭科室の中、みんなで席を並べ食べたあの感じがとても良かったと口を揃えた。
みんなの印象に深く残ったのは心を揺さぶる歌や、避難所では必要がなさそうに思える、人としての楽しみの部分だった。

忘れがちだった子どもとお年寄りとの交流がこの避難所では、普通のことのように行われていた。

収録写真と収録エッセイをご紹介します。

公民館に引っ越しをしてから新しく住居が決まり、
1組、また1組と避難所を後にし、新しい生活の場へ向かっていった。
送り出す度に涙が出そうになった。
でも、笑顔で「またね」と声を掛けた。
狭いと思っていた公民館も、送り出す度にどんどんと広さを増していった。
それとは反比例して、言いようのない心細さが増長した。
残ったのは私を含め3組11人。
それから間もなくして全員の住居が決まり、6月12日に「チーム高久」は解散を迎えた。
３ヶ月プラス1日だった
最後の日、懐かしい声や笑顔が公民館の中に溢れた。
小学校にいる時からみんなで決めていた事。
「最後の日はみんなで集まって大掃除すっぺね」。
先に高久を去った人たちも約束どおり駆けつけた。
遂にその日が来たのだ。
動きながら様々な思いが沸き起こる。
今までの事、そしてこれからの事、やっと解放された気持ちと、
まだここに居たいような気持ち。
笑った事、泣いた事、怒った事、嬉しかった事。
避難所を出ることは喜ばしいことなのに、それを寂しいと思えるなんて。
高久小学校に避難して偶然にも出会い、いろいろなことを共有した
「家族」が出来たからだ。
みんな、元気で、またきっと会おうね。

For you,for me
～明日に向かって、ともに歩いた90日～

●定価：1,300円（消費税込）
●A4版変形サイズ・総頁100頁
●著者：高橋智裕（フォトジャーナリスト）
●協力：鈴木かおり
●撮影協力：高久小学校避難所

●発行：縁エンタープライズ株式会社
0246-88-1763

この写真集は、FMいわきのスタジオで販売している他、
「ヤマニ書房」
「ブックエース小名浜店」
「ブックエース上荒川店」
「角忠」
「水野書店」
でも取り扱っています。
数に限りがありますので 売り切れの場合はご容赦下さい。

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