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震災の影響で開催が危ぶまれた「第3回いわきサンシャインマラソン」が2/12(日)に「復興祈念 第3回いわきサンシャインマラソン」として開催され、県内外から多くの方がいわき市を訪れ賑わいました。
強風のなかでの大会となりましたが、選手も応援の市民らも復興の第一歩を実感し、市内の沿道となったコースは大勢の人が駆けつけ、ランナーに声援を送っていました。マラソン男子は2時間27分35秒でタイラー・マッキャンドレス選手(米国)が、女子は2時間54分41秒で佐藤由貴選手(青森県・八戸市BT協会)がともに初優勝を果たしました。
日本陸連公認フルマラソンの部、スタート地点となっているいわき陸上競技場。会場には大勢の市民らの他、一打の会による太鼓演奏などでランナーへ声援を飛ばした。開会セレモニーでは、ゲストランナーの柏原竜二選手や増田明美さんらもランナーへ完走や復興の思いを込めて激励。大会委員長の渡辺敬夫いわき市長がスターターを務め、午前9時に号砲を鳴り響かせるとゼッケンをつけた約3500人のランナー達は一斉にスタートし、ゴール地点であるアクアマリンパークへと向かった。
大会委員長 渡辺敬夫いわき市長
ゲストランナーいわき市出身 東洋大学 柏原竜二選手
3年連続ゲストランナー参加 増田明美さん
スタートの様子。
東日本大震災の津波の影響で傷跡が残る海岸部。第一折り返し地点となっている江名漁港も被災した地域である。地形的に恵まれた船溜まりを形成していたため、昔から小型漁船の基地として活用され、現沿岸・沖合い漁業の基地として重要な役割を果たしていた。しかし、江名地区はおよそ1800世帯のうち50世帯は津波により被災、生活を余儀なくされた方もいた。しかし「支援に感謝したい」「元気を発信したい」という思いから、マラソンをきっかけに一度離れた地元に再び戻り応援に向かった。地区の皆さんによってお囃しや太鼓、そして毎年使用する大漁旗は今回、特別な思いで迎え、ランナーにエールを与えた。
小名浜港東端の岬、海上46mの台地に広がる三崎公園一角に立つ塔屋マリンタワー。ここでは第5給水所ポイントとして、おにぎりやスポーツドリンクのほか、いわき産のイチゴやトマトなどをランナーに向けて用意した。ピンクのジャンパーを着たボランティアのスタッフは「もう少しだよ」「頑張れ」などと声援を送り、ランナーへ安堵の表情を与えた。
ゴール直前で抜けだしたタイラー・マッキャンドレス選手(カウアイマラソン優勝者)が高橋雅一選手(前回大会優勝者)を退け、総合優勝を果たした。タイラー選手は「いわきの人々を勇気づける走りが出来たと思う」と満面の笑みで喜びを語った。
女子総合は、前回大会2位の佐藤由貴選手(青森県)が前回大会優勝の大谷瑠美選手を破ってリベンジした。
大会結果はこちら
ゴール地点では、最後の力を振り絞って走った選手へレイが送られるなど多くの市民や団体が温かい拍手と声援を送った。恒例となっている出場者限定のカニ汁の振る舞いは長蛇の列が並ぶなど人気を集め、選手の冷えた身体を温めた。
フルマラソン ゴールの瞬間
1位はタイラー・マッキャンドレス選手。
2位は前回大会優勝の高橋雅一選手
沿道の皆さんのサポートで走れたと語ったタイラー選手
悔しい表情を見せた高橋雅一選手
完走した選手を激励する秋吉久美子さん
女子総合優勝の佐藤由貴選手
受賞式の様子
溝畑 宏観光庁長官が選手へ激励