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今夜は、7月2日(土)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『いわき室内合奏団 第2回演奏会』のもようをお送りしました。
スタジオのお客様は、いわき室内合奏団より、
団長で、ヴィオラの松村耕三さん、
ヴァイオリンの常光まり江さん、常光今日子さん でした。
2014年6月にスタートし、結成3年目を迎えた、いわき室内合奏団。
昨年に続き、2回目の演奏会が、大盛況の中開催されました。
私も当日、客席で今回の演奏を聞かせていただきました~。
団員皆さんの、『ステージで演奏できることが楽しい!嬉しい!』という気持ちが伝わってきて、
それを見て聞いていると、コチラもなんだか楽しい気分になって、
終演後、豊かな気持ちでホールを出ることができました(^^)
プログラムは、こちら。
パッヘルベル 「カノンとジーグ」
コレルリ 「合奏協奏曲第8番 ト短調 作品6-8」
バッハ 「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」
パーセル 「シャコンヌ ト短調 Z.730」
パーセル 「アブデラザール組曲 Z.570」
バッハ 「ブランデンブルグ協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050」
バロック音楽全盛期(17~18世紀)に、
イタリア、イギリス、ドイツ活躍した作曲家たちの作品が披露されました。
バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」では、
今日子さんが1st、まり江先生が2ndヴァイオリンをつとめ、親子共演となりました。
「母と一緒にソロを演奏するのは久しぶり。
実は、曲を決める時に団員から『親子対決はどう?』と提案があって。」と今日子さん。
いやいや、“対決”って・・・(笑)
演奏を聞いていて、勿論、親子なので息が合うのもそうなんですが、
時には今日子さんが演奏を引っ張り、時にはまり江先生が演奏を支えて、という
信頼関係も感じましたよ。
また、「ブランデンブルグ協奏曲」では、
フルートソロを市島 徹さん、ヴァイオリンソロを今日子さん、
チェンバロソロを津山博子さんが担当、
昨年行われたコンサート「ちょっと不思議なアンサンブル」で共演した3人が顔をそろえました。
今日子さんは「最初に音合わせした時から、呼吸が合う名って感じてました。
年下の私の意見もすんなり受け入れてくれて、すごくやりやすいです。」とのこと。
とは言え、リズムが合うか、タイミングが合うかと、実はとても心配していた、
ともおっしゃっていて、アンサンブルの難しさをあらためて感じました。
市島先生はこの日、木製のフルートを使用していましたが、
これは松村さんが「ぜひ!」とお願いしたそう。
「せっかくバロックの曲をやるんだから、その時代に使われていた楽器がいいと思って。」
なんと、3本の木製フルートを取り寄せ、ソロと合奏で演奏を聞き比べて、
最も曲に合う1本を団員皆さんで選んだそうです。スゴ~イ!!
「金属のフルートとはまち違う、温かみのある音になっていましたね。」と笑顔の松村さん。
私も、やわらかい音だな~と感じました。
そして、チェンバロがすっごく良かったですね~。
まさに、18世紀のヨーロッパ・・・というような雰囲気が出ていて、ステキな演奏でした。
松村さんは、
「バロックの曲をやっているのは、弓の動きをそろえるなど、奏法を統一するため。
さらに、お互いの音を聞き合う耳を作り、
楽譜から目を離して他の団員やソリストを見たりという、見る訓練にもなるから。
やはり、基本が大切。」
まり江先生も、
「この合奏団に入って一緒に演奏してみたい!と思ってもらえるような演奏を目指しています。」
前回ご出演いただいた時にも、
『いわきに弦楽器文化を根付かせたい』とおっしゃっていましたが、
団員皆さんのその思いは変わらず強くあるんだと感じました。
楽しみつつも一層音楽と真摯に向き合い、長いスパンでものを見、考えている姿が印象的でした。
8月18日の「音楽会の夕べ」は、
7月9日(土)に、いわきアリオス小劇場で行われました
『山崎典子ピアノコンサート』の予定です。
どうぞお楽しみに♪