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音楽会の夕べ

2019.10.24 by 永井貴子
10月24日(木)オータムコンサート2019~蛭田優子と仲間たち~

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今夜は、9月29日(日)に、いわき市文化センター大ホールで行われました
『オータムコンサート2019~蛭田優子と仲間たち~』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、
ソプラノ、指揮の蛭田優子さん、合唱、語りの吉田真理子さん、
合唱の長嶺由美子さん、浅野トキ子さん、太極拳の蛭田英明さん でした。

昨年、演奏活動40周年を迎えた優子先生。
それを終えた後、『今度は仲間たちと一緒に何かしたい』と思い至り、
2012年以来の、歌の仲間たちとのコンサートを開催しました。

コンサートの前半は、独唱のステージ。
優子先生と、先生の教え子の一人、ソプラノの斉藤和子さんの独唱を
蛭田里実さん、正岡仙子さんのピアノ伴奏で、
後半は、優子先生のコンサートではお馴染みと言ってもいいでしょう、
音楽と太極拳のコラボレーション、そして合唱をお聞きいただきました。

英明さんの太極拳、今回は優子先生、里実さんのほか、
ヴァイオリンの茂木智子さんとも共演しました。
曲を聞き、事前に動きをイメージしてはいるそうですが、
「本番は無心で演武している」と英明さん。
見ていた方も英明さんの無心の世界に惹き込まれていったのではないでしょうか。

また、コンサートでは初めて、剣を使った演武も披露されました。
太極拳で使われる剣は、反りのない両刃の直剣で、
当然ですが、模造刀なので切れることはなく、持ってみると軽いものだそう。
曲中、床を踏む音や剣が触れるような音が聞こえて、独特の雰囲気が感じられましたよ。

合唱は、今回のために編成された「仲間たち合唱団」。
レーベンスコール、さくらコーラス、ヴォイスイーゼルの有志による合唱団です。
優子先生の編曲した「一本のえんぴつ」をアカペラで歌ったり、
斉藤さんのソプラノソロと合わせたりと、難しい曲にも挑戦しました。
「特設の合唱団でどうなることやら・・・と心配で」
「最初は、隣にいるのがいつもの人じゃなくて不安でした」と長嶺さん、浅野さん。
でも、練習を重ねるうちに「慣れてきて違和感もなくなった」ということで、
「楽しかったです!」「いいコンサートでした~」と明るく話してくれました。

私が優子先生らしいな~と感じたのが、金子みすゞの詩の世界を歌ったパート。
歌と詩の朗読、そして、金子みすゞの詩を科学的に読み解いた理学博士・佐治晴夫さんの著書、
『詩人のための宇宙授業』の文章を、“語り”という形で組み合わせました。
太極拳もそうですが、音楽だけにとどまらず、良いと思ったものを皆に届けたいという
優子先生の気持ち、姿勢がこういうところにも表れているな、と思うんです。

詩の朗読はヴォイスイーゼルの坂本悦子さん、語りは同じく吉田さんが担当、
初めてのことに吉田さんは「上手くできるか心配で緊張して・・・」と言いつつ、
「朗読と語り、歌にすることで、詩を立体的なもの、広がりのあるものに感じられました」だそう。

優子先生はこの著書に感銘を受け、出版社を通じて佐治先生のお手紙をしたためたそう。
するとすぐに先生から『著書を自由に使ってください』とお返事が届き、
さらには先生ご自身が作曲した「葉っぱの赤ちゃん」も歌わせていただけることに。
宇宙とか物理学とか言うと難しくて理解しがたいように思ってしまいますが、
文学や芸術なども織り交ぜてみすゞの詩をとらえているところが興味深かったです。

今回、久しぶりに開催した仲間たちコンサート。
今後は、指導する合唱団の目標や励みになるようにと、
2年に一度の「ハーモニーの喜びコンサート」と交互にできたらな~と考えているそうです。
またひとつ、歌う皆さん、聞く皆さんの楽しみができそうですね。

 

10月31日の「音楽会の夕べ」は、
9月5日(木)に、いわきアリオス大ホールで行われました
『令和元年度 内郷方部、好間・三和方部 小学校連合音楽祭』の予定です。
どうぞお楽しみに♪

音楽会の夕べ
木曜日 19:00-20:00 (再放送)23:00-24:00

毎週木曜日19時はラジオの前でコンサート!市内の音楽団体をゲストに迎え、コンサートの模様を臨場感たっぷりにお届けします。三度の飯より音楽好きの永井貴子が贅沢なひとときをナビゲートします。
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