今夜は、1月25日（土）に、アートスペースエリコーナで行われました
『ニューイヤーフレッシュコンサート2020～日本で活躍する若者達による～』をお送りしました。

スタジオのお客様は、
エリコーナ主宰の中川素直先生、ピアニストの中山小燿子さん　でした。

エリコーナで行われるニューイヤーフレッシュコンサートは今回が5回目。
ヴァイオリン、チェロ、ピアノというトリオコンサートとして毎年1月に開催されています。
このコンサート、ヴァイオリンとチェロは初回から同じ演奏家で、
ピアニストが毎回変わるというスタイルになっていて、
「3人の雰囲気がとても良かった」と素直先生。
小燿子さんは意外にも、室内楽のコンサートは初めてということでしたが、
「素晴らしい方と共演できて嬉しかったですし、とても楽しかったです」と話していました。

出演したのは、ピアノの小燿子さんと、
ヴァイオリンの水谷 晃さん、チェロの中西哲人さん　です。
水谷さんは昨年まで、いわきを拠点に活動する弦楽四重奏団、
ヴィルタス・クヮルテットのメンバーだったので、ご存じの方も多いのでは？
中西さんも何度かいわきでのコンサートに出演されていて、素直先生曰く、
「背が高くてカッコイイんですよ」
小燿子さんは「二人とも“やさしいお兄さん”という感じの方たちです」

シューマン：幻想小曲集　Op.2より「夕べに」「飛翔」「なぜに」「気まぐれ」「夜に」
バッハ：無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番より　ラルゴ
バッハ：無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード
モーツァルト：ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲　ト長調　K.423
メンデルスゾーン：ピアノ三重奏曲第2番　ハ短調　Op.66

小燿子さん、水谷さん、中西さんそれぞれのソロ演奏に、水谷さんと中西さんの二重奏が続き、
最後はピアノトリオ、というプログラムでした。
アンコールには、いわき出身の作曲家、面川倫一さんの曲も。
面川さんの曲もとてもステキで、また聞いてみたいですね。

さて、メンデルスゾーンのピアノトリオ。
当初は「第1番」の予定でしたが、以前のニューイヤーコンサートで演奏していたため
「『第2番』にしてみては？」と素直先生がリクエストしたそう。
1番は演奏経験がありましたが、2番は初めての小燿子さん、
急きょ譜読みから始め、短期間で曲を仕上げることに。
この曲の楽譜、ヴァイオリンやチェロが見開き1ページのところ、ピアノは5ページ6ページ・・・
なんてところもあるような、ピアニストには過酷な曲だそう。
「大変だったと思うけど、それをやり切ったのが彼女のすごいところ！」と素直先生。

そうなんですよね～、小燿子さん、フワッとしてて穏やかで控えめな印象なんですが、
『面白そう』『やってみたい』と思ったら迷わず『ハイッ！やります！』と言えちゃう
積極性とか強さがあるんですよね～。
そういうところ、すごくステキだと思うし、見習わなきゃと思います(^^)

このピアノトリオも曲の仕上がりも素晴らしく、お客さまからもとても好評だったよう。
小燿子さん自身、演奏しながら「お互いが引き寄せられる感覚」、
素直先生も「お互いがお互いの持っているものを引き出す感じ」と表現していましたが、
私も聞いてみて、何というか、3人のバランスが良いというんでしょうか。
こういう場合、ピアノって伴奏のように聞こえてしまうことがあると思うんですが、
ここでは3人それぞれの演奏が引き立て合ってるように聞こえて、とても美しかったです。
聞いている側も心地よかったですね～。

コンサートの後に、水谷さん、中西さんと
「せっかくだから(メンデルスゾーンの)1番もやりたいね」と話をしたという小燿子さん。
素直先生も「ぜひまた、3人でコンサートしましょう」とおっしゃってましたので、
次は会場で、生で聞いてみたいですね～。楽しみにしています(^^)

2月27日の「音楽会の夕べ」は、
2月2日（日）に、いわきアリオス大ホールで行われました
『福島県合唱連盟いわき支部　合唱祭』の予定です。
どうぞお楽しみに♪