今夜は、11月30日（日）に、いわきアリオス大ホールで行われました
『いわき交響楽団 第30回記念定期演奏会』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、いわき交響楽団より、
ヴァイオリンの齋藤めぐみさん、岩谷良子さん、齊藤愛美さん、ホルンの齋藤洋平さん、
オーボエ独奏の今井裕美子さん　でした。
（今日は3人の「サイトウ」さんがゲスト！
サイトウさん、とお呼びすると、3人とも「ハイ！」と返事してくれました…(笑)）

1983年に発足した、いわき交響楽団。
その年に第1回目の演奏会を開催し、以来、毎年の演奏会を積み重ね、
震災のあった2011年には定期演奏会を開催することができなかったものの、
1年遅れの2014年、無事に、今回の30回目の定演を迎えることができました。

今回のコンセプトは、『Gaudeamus igitur ／ いざ、楽しまん！』。
ブラームスの『大学祝典序曲』に引用された4曲のうち、最後に使われた曲です。
演奏する側も、聞いてくださるお客様の側も、
一緒に音楽を楽しみましょう！という願いを込めて、演奏会の主題にしました。

「気づいたら、3曲とも長調だった。」と、めぐみさん。
この選曲にも、楽しみたい！という気持ちが表れている気がしますね。

演奏したのは、『大学祝典序曲』と、
モーツァルト『協奏交響曲 K.297b』、ブラームス作曲『交響曲第2番 ニ長調 op.73』。

『協奏交響曲』では、ソリストとしてオーボエの今井さんを迎え、
クラリネット、ファゴット、ホルンは、3人の団員がソリストを務めました。
団員をソリストに立てるのは、いわ響にとっては初の試み。
そのうちの一人、洋平さんは、
「気心の知れた団員が後ろにいてくれたので、心強かったです。」とのこと。
今井さんも、
「客演ソリストとしてステージに立たせてもらったことは、とても光栄。」
さらに、
「演奏がすごく楽しくて、3楽章の最後のページをめくった時、
“あぁ、これでもう終わっちゃう”“もっと演奏してたい！”みたいな
さびしい気持ちになりました。」

ブラームスの『交響曲第2番』は、ブラームスの“田園”と呼ばれることもあるくらい、
明るくのどかで、自然をたたえるような曲です。
2年前の演奏会では、ブラームスの『1番』を演奏しました。
重苦しい雰囲気から始まり、最後は明るく力強く締めくくる曲のとおり、
いつまでも下を向いていないで、復興に向けて進んでいこうという、
決意にも似た気持ちを表現しました。
今回の『2番』という選曲には、自然豊かな福島がさらに明るく復興していくように、
という気持ちも込められているようです。

今回、指揮者としてお招きしたのは、スティーブン・シャレットさん。
アメリカ・シアトル出身の若手指揮者で、
会津市民オーケストラでの客演が大変好評だったことから、
ぜひいわ響でも！と、お願いしたそうです。

元々クラリネット奏者であることから、木管パートに鋭いアドバイスをくださったり、
フレーズなども細かくご指導してくださったり、
また、「どんなふうに演奏したいのか、自分たちのカラーをもっと出しなさい」とか、
「演奏する時には自分の性格を捨てて、その音楽の性格になりなさい」とか、
印象深い言葉をかけてくださったりと、
熱心なご指導ぶりに、団員も引き込まれていったようです。

「30回記念と銘打ったところから気合いが入ってた。」と、めぐみさん。
曲を聞きながら、演奏会の時のお話をしている皆さんもまた、楽しそうで、
30回という節目の会というだけでなく、
印象に残る、本当に素晴らしい演奏会だったんだな～と感じました♪

いわ響の皆さんの演奏、また楽しめますよ。
・6月14日(日)14：00～　小名浜市民会館　入場無料
いわき交響楽団×小名浜まちなかコンサート
・10月11日(日)　いわきアリオス大ホール
第31回定期演奏会　指揮・スティーブン・シャレット

一緒に音楽を楽しんでくれる仲間も募集しています。
興味のある方、まずは練習をのぞいてみませんか？
詳しくは、「いわき交響楽団」HPをご覧ください。

http://iwakyo.me/

4月2日の「音楽会の夕べ」は、
11月30日（日）に、いわき市文化センター大ホールで行われました
『第37回いわき市ピアノレスナー協会門下生による親善ピアノ演奏会』の予定です。
どうぞお楽しみに♪