今夜は、7月27日（月）に、いわき市文化センター大ホールで行われました
『山際隼人テノールリサイタル』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、山際隼人さん　でした。

ピアニストの森 紗也香さんも遊びに来てくださいました。
（写真も遠慮なさってましたが、ご無理を言って撮らせていただきました。
ありがとうございます！）

3回目となった山際さんのリサイタル。
「支えてくださっているたくさんの方の前で歌えることが嬉しい。」
とおっしゃるとおり、会場にはたくさんのお客様が詰めかけ、
大きな、あたたかい拍手を送ってくださっていました。

この日、私も会場にお邪魔しまして、山際さんの生の歌声を聞かせていただきました。
テノールの歌声は耳に心地よく、男性らしい力強さもありつつ、軽やかな柔らかさも感じました。
客席には、合唱団やピアニストの方など、番組にも何度もご出演くださっている方々の姿も。
「私たち、勝手に『おばさまファンクラブ』を名乗ってるのよ。ウフフ～。」
と笑顔で話す某女声合唱団の皆さん、楽しそうでしたね～(笑)
また、女性だけでなく、男性のお客様も多く、皆さんオシャレな方々ばかりなのも驚きました。
（ファッションや美容関係の方のようで、オシャレなのも納得、ですね。）
音楽だけでなく、こうした客席の様子を味わえるのも、会場に足を運んだからこそ！
会場全体の雰囲気を楽しませていただきましたよ。

さて、今回のプログラムには、これまでのイタリア歌曲、ドイツ歌曲の他、
新たにスペイン歌曲を加えました。
「一流の歌手たちのリサイタルでは、プログラムに3か国語以上入れてくる。
スペイン語を加えることで、よりしっかりしたプログラムにしていこうと思いました。」
スペイン語はイタリア語に近く、ミラノにお住いの山際さんには馴染みやすい言語、とのこと。
リサイタルでスペイン歌曲を披露するのは初めてでしたが、お客様からも好評で、ご本人も
「スペインと言うと、情熱の国。
そんな情熱的な部分が、自分の性格に合ってるのかな。歌っていても気持ちよかった。」
と、手応えもあったようです。

また、古い時代の曲から新しいものへと、時代を考えてプログラムを組んでいく中で、
この曲を歌いたい、この曲も聞いてもらいたいなど、いろいろ思い浮かぶこともあるそう。
一方、お客様からは「日本のものも歌ってほしい。」などのリクエストもあるそうで、
そのへんのバランスは、なかなか難しそうですね。
山際さんとしては、ヨーロッパの文化を伝えたいという気持ちもあって、
曲間にはトークを入れずに演奏を聞いていただくという、
ヨーロッパで主流の形でリサイタルを行っています。
そのため、日本歌曲は、
「リサイタルとは別の形でやれたらいいなぁ～と思ってますので、ぜひご期待ください！」
お！これはいつかどこかで、聞かせていただけるということですね？！
皆さん、期待して待ちましょうね(^^)

山際さんと話していて、何度も出てくる言葉が、
「続けていくことが大切。」
「たくさんの方に会場に足を運んでもらいたい。」ということ。
何かを1回行うことは簡単だけど、継続していくのはなかなか大変なこと。
また、会場に行かなければわからないこと、感じられないこともあります。
『音楽という文化をいわきにしっかりと根付かせたい』という強い気持ちが伝わってきました。

今月中にミラノに戻り、より広く深く勉強を続ける山際さん。
次回のリサイタルは、来年夏の予定です。
4回目はどんなリサイタルになるでしょうね。
ぜひまた、会場でその歌声を聞かせていただこうと思います！

最後になりますが、
今回もピアニストとして、フランチェスカ・バイグィーニ氏をお迎えしました。
フランチェスカさん、ホントおキレイな方！ピアノを弾いている姿もステキでした～。
そして、フランチェスカさんの甥っ子さんも、譜めくりで参加してくださいました。
193cmの長身で、彫りの深い端正な顔立ちの甥っ子くんの登場に、
私の近くにいらした女性のお客様たち、「ステキ！彫刻みたい！」と一言！
会場のトキメキ度が上がったように感じたのは、私だけでしょうか？(笑)

9月17日の「音楽会の夕べ」は、
7月23日（木）に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『有森博＆長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ ロシア秘選集vol.3「祭」』
の予定です。
どうぞお楽しみに♪