今夜は、5月4日（金）に、いわきアリオス大ホールで行われました
『福島県立磐城高等学校吹奏楽部　第29回定期演奏会』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、磐城高校吹奏楽部より、
3年、部長の飯田大翔くん(Tb)、副部長の平樂涼花さん(Cla)、
学生指揮者の村田朋萌くん(Tuba)、副顧問の石井絢花先生　でした。

毎年5月の連休に行われる、磐高吹奏楽部の演奏会。
番組では毎年、初日・4日の演奏の模様をご紹介させていただいています。
今回はどんな演奏会だった？と聞くと、飯田くんは「成功でした！」と即答！
納得のいく演奏ができたことがうかがえますね。

第1部は、今年度吹奏楽コンクール課題曲と、ドイツ人作曲家の曲を中心に6曲を演奏。
ベートーヴェンの「交響曲第7番イ長調」第1楽章は、
ドラマ『のだめカンタービレ』のオープニングでも使用され、耳馴染みのある曲ですよね。
吹奏楽で演奏されることはあまり多くないということで、
音色づくりや独特のリズムに苦労したそう。
でもその分、「いい形に仕上げられた！」という達成感もひときわ高かったようです。

今回、お客様からの人気が高く、3人も「うまくいった！」という曲が、
スペインの作曲家、オスカー・ナヴァッロの「ザ・フライ」です。
「フライ」とは、“ハエ”のこと。
近づいたり離れたり、あっちこっちを飛び回るハエの羽音と、
それを追い回して退治＝叩こうとする音も表現されていて、
ハエの鬱陶しさも、ハエが逃げ惑う感じも、ハエを追いかけるようすも感じられる、
面白い曲でした。
いやぁ～、“ハエ”も音楽になっちゃうんですね～(笑)
ちなみにこのハエ、最後は、指揮者の橋本葉司先生に「あっ！」と見つかり、
男子部員にハエ叩き（本物）で叩かれてしまいました・・・・・・

第2部は、クラリネット奏者の小倉清澄さんをお招きし、
コープランド作曲「クラリネット協奏曲変ロ長調」で共演しました。

小倉清澄さんは、大分県出身。
1984年、東京藝術大学音楽学部器楽科卒業、
1985年1月より、東京佼成ウインドオーケストラの団員となります。
各地でリサイタルを開催する他、全国各地でクラリネットクリニックや合奏指導も行い、
吹奏楽コンクール審査員も数多く務めています。

小倉さんは昨年度より、磐高吹奏楽部のレッスンにも来てくださっています。
中学生の時からクリニックに参加している平樂さんは、小倉さんのクラリネットを
「あたたかくて穏やかな人柄が表れているような音色」と表現、
共演できたことは、「自分たちの音を聞いてもらえて嬉しかった」と話してくれました。
ホント、温かみのある耳に心地よい音で、ステキな演奏でしたよ。

続けて、劇＆パートアンサンブル・「魔法使いの弟子」をお楽しみいただきました。
ディズニーのアニメ映画『ファンタジア』をモチーフに、
飯田くん扮する魔法使いの弟子が、師匠から言われた仕事を
魔法をかけたほうきにやらせたことで騒動が起こる・・・というお話。
劇の間には、『ファンタジア』で使用された曲をパートごとに演奏し、
目でも耳でも楽しいステージとなりました。

第3部は、おなじみ「サンバ・デ・ラブズ・ユー」で始まり、
「シング・シング・シング」「ミッキーマウスマーチ」など6曲。
ゲストの小倉さんは、第3部にも出演してくださったみたいですよ。
また、アンコール1曲目では、部員たちによる合唱も披露され、
澄んだ歌声が会場中に広がりました。
最後の最後は、磐高名物「学園天国」！
男子部員たちによる伝統(？！)のダンスで幕を閉じました。

打ち合わせでは毎回、音楽以外の話もするんですけど、
特に高校生だと、将来のこととか話してくれたりするんですよね。
今回の3人もいろいろと考えてて、話を聞いて楽しかったし、何だか頼もしく感じましたね～。
いい高校生活を送ってるな～(^^)

さて、磐高吹奏楽部の本番はこの後も続くのです。
7月8日（日）に行われる磐高合唱部の定演に賛助出演、
7月15日（日）は、コンクール支部大会、
翌16日（月・祝）は、2年に一度の文化祭・高月祭の一般公開で演奏します。
さらに、7月28日（土）は、コンクール県大会・・・ということで、
部員みんなの気持ちをあわせて、磐高サウンドを響かせてくださいね！

6月14日の「音楽会の夕べ」は、
5月6日（日）に、いわきアリオス大ホールで行われました
『第26回いわき市吹奏楽フラワーコンサート』の予定です。
どうぞお楽しみに♪