あなたも番組に参加してみませんか。番組テーマはテーマカレンダーでチェック!メッセージ&リクエスト どんどんお寄せください。
今夜は、5月23日(月)に、東京文化会館小ホールで行われました
『長瀬賢弘 プロコフィエフを弾く。』をご紹介しました。
スタジオには、いわき短期大学准教授でピアニストの
長瀬賢弘さんにお越しいただきました。
こちらのコンサートは、長瀬さんが2015年から続けている
プロコフィエフのピアノ作品全曲演奏会シリーズの第6回です。
先月ご紹介したプログラム前半に続き、今夜は後半の演奏をお聞きいただきました。
4つの小品 op.32
3つの小品 op.59
ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83
バッハ(ヘス編):主よ人の望みの喜びよ
「4つの小品」はアメリカ到着後間もない頃に書かれたもの、
「3つの小品」はアメリカから欧州に拠点を移し、
さらにパリとモスクワを行き来していた時期の作品です。
そして、「戦争ソナタ」三部作のひとつ、第7番。
技巧的なフレーズの1楽章、1楽章とは全く雰囲気の違う2楽章、
その2楽章が消え入るように終わって変拍子の主題に切り替わる3楽章と、
どの楽章も印象的で、聞いていても背筋が伸びるような緊張感を感じますね。
さて、この演奏会にはサブタイトルが付いていました。
『ウクライナに想いを寄せて』
プロコフィエフは現在のウクライナ・ドネツィク州の出身。
長瀬さんはモスクワ留学時代にプロコフィエフの生家を訪れているそうで、
「自分の故郷が壊されていくのを見て何も感じない人はいない。
もし彼が今の世界情勢を目の当たりにしたらどう思うだろう?と、
この言葉を添えることにしました」
演奏会のポスター・チラシも、これまでの赤と青の配色から青と黄色になっていました。
このシリーズ、全7回ということで、次回が最終回となります。
次回は再来年、2024年5月の予定。
多くの方々が聞いてくださるよう、何より無事に開催できることを願っています。
7月28日の「音楽界の夕べ」も、皆さんに楽しんでいただける音楽をお届けします。
どうぞお楽しみに♪