今夜は、8月2日（木）に、いわきアリオス大ホールで行われました
『コンサート形式によるオペラ・愛の妙薬』のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、
コンサート主催の鈴木幸江さん、テノールの山際隼人さん　でした。

当日、私も会場で聞かせていただきました～。
山際さんはじめ、出演者の皆さんのステキな歌声は勿論、
オペラになじみの薄い私でも楽しめる舞台になっていて、
とっても良い時間を過ごすことができましたよ(^^)

昨年の「ガラコンサート」のもようをこの番組でご紹介させていただいた際に、
幸江先生が「何か『大きな』ことができれば・・・」とおっしゃっていました。
それが、「コンサート形式によるオペラ・愛の妙薬」です。

コンサート形式とは、「舞台装置や演技を伴わず、演奏のみでされる公演様式」。
実際、舞台上に置かれていたのは、ピアノと、小さなテーブルとイス、スタンド花という
シンプルなものでした。
また、「よりオペラに親しみ、楽しんでいただきたい」との想いから、
場面ごとに日本語解説＝ナレーションを入れることに。
原語上演(イタリア語)ながら、情景がイメージできてより分かりやすかったです。

「愛の妙薬」は、ドニゼッティ作曲のオペラ。
山際さんが演じるのは、心優しい純粋な青年ネモリーノ。
ネモリーノが恋する村一番の美しい娘アディーナは、ソプラノの畔栁幸代さん。
イケメン軍曹ベルコーレに、バリトンの木村孝夫さん。
いかさま薬売りドゥルカマーラに、バスの久保田真澄さん。
村娘ジャンネッタとナレーションに、ソプラノの又吉優香さん。
ピアノは今回も、フランチェスカ・バイグィーニさんでした。

皆さん、それぞれの役にハマってましたね～。
山際さん、見るからにオトコマエなのにちょいちょい出してくる三枚目な雰囲気が、
ネモリーノ、って感じだったし、
シュッとしててホント、イケメンな木村さんはベルコーレにピッタリ。
畔栁さんはアディーナのちょっと気まぐれなところをうまく表現してたと思うし、
何より、久保田さんの胡散臭い感じ！
いえいえ、久保田さんが胡散臭いってことじゃないですよ、ドゥルカマーラがね(笑)

また、又吉さんはジャンネッタを演じつつ、下手のマイクでナレーション、と
難しさもあったと思いますが、違和感なく、自然にこなしてらっしゃいました。
又吉さんのナレーションはとても聞きやすく、表情豊かにお話されていたので、
物語の内容がより伝わってきて、ホントに良かったです。
お客様からも「分かりやすかった」など好評だったそうですよ。

最後は、ネモリーノとアディーナは結ばれてハッピーエンド。
幸せな気分で会場を後にすることができました。

今回は、コンサート形式での上演でしたが、
「次は、合唱を付けたり出演者を増やしたり、小人数でもオーケストラを入れたり。
段階を踏んで少しずつ形をととのえていって、
最終的には『本物のオペラ』を皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。」と幸江先生。
そこに至るまでの演目については、
「毎回違う演目がいいのか、今回の「愛の妙薬」を育てて完全版とするのがいいのか。
観客の皆さんとともに成長し、作り上げていきたいと考えているので、
様々なご意見をいただけたら・・・」とおっしゃっていました。

そうですね～・・・他の喜劇も観てみたいし、上質な悲劇もたくさんあるし、
でも、せっかく「愛の妙薬」でオペラに親しみを持てたんだから、
完成した形で「愛の妙薬」を観たい気持ちもありますよね。
さぁ皆さん、どうしましょう？！

10月14日（日）14：00～　いわきアリオス小劇場にて
「カリテス・トリオ・リサイタル
～テノール・ヴィオラ・ピアノによる魅惑のトリオ・コンサート」
テノール・山際さん、ヴィオラ・市川友佳子さん、ピアノ・森紗也香さんが出演します。

8月23日の「音楽会の夕べ」は、
7月24日（火）に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『有森博＆長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ　ロシア秘選集Vol.6「雅」』の予定です。
どうぞお楽しみに♪