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音楽会の夕べ

2018.08.23 by 永井貴子
8月23日(木)有森博&長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ ロシア秘選集Vol.6「雅」

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今夜は、7月24日(火)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『有森博&長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ ロシア秘選集Vol.6「雅」』
のもようをお送りしました。

スタジオのお客様は、ピアニストの長瀬賢弘さん でした。

ロシアの知られざる秀作をお届けするこのシリーズ、
6回目は、オール・アレンスキープログラムをお楽しみいただきました。

アントン・ステパノヴィチ・アレンスキー:「2台ピアノのための組曲」より
第2番「シルエット」Op.23
第3番「変奏曲」Op.33

第5番「子供の組曲」(カノン形式による)Op.65
第4番 Op.62
第1番 Op.15

昨年、藝大で行われた演奏会で、組曲「第1番」を演奏した長瀬さん。
第5番まである組曲全曲を演奏してみたい、と思い立ち、
有森先生も賛同してくださったことから、今回のプログラムとなりました。

アレンスキー(1861-1906)は、ロシアの作曲家。
「ショパンやメンデルスゾーンらの影響を受けつつも、
そのすき間にロシア的な要素が垣間見える。そこが彼の魅力」と長瀬さん。
また、彼は裕福な家庭に育ち、恵まれた環境で音楽に取り組んでいたそうで、
「古風と言うか、昔懐かしいにおいがするような作風や、
育ちの良さが感じられるところが『雅』な雰囲気を醸し出している」とも。
今回のタイトル『雅』というのも、そんなところから生まれたようです。

前回の「夢」では様々な幻想曲を演奏し、
「これまでで一番大変だった」とおっしゃっていた長瀬さんですが、
「今回は素直に感じたままを弾くことができて、楽しかったです。
アレンスキー自身、ピアニストでもあったので、
ピアノの響きの楽しさ、楽しみ方を知ってる人だな~と思った」

聞く側の私も、肩に力を入れずに聞けたと言うのか、
優雅な雰囲気もあって、ゆったりした気持ちで聞けた、という感じです。

また、最後に演奏された「第1番」の第1曲「ロマンス」。
長瀬さんはこの曲を聞くと、留学時代、真夜中に
空港からモスクワ市内へ向かうタクシーの中から見た光景が浮かぶそう。
「片側4車線の広い道路、それを照らすオレンジ色のライト、ちょっと寂しいような気持ち・・・
そんなことが思い浮かぶんですよね」

あぁ~、ありますよね、情景が浮かぶ曲って。
その曲を聞くとなぜかあの時のあの場面が浮かぶ、なんて曲、私もあります(^^)
「ロマンス」はとてもロマンチックな雰囲気で、ステキな曲でした。

アレンスキー作品は、室内楽曲などのほうが演奏される機会が多いそうですから、
今回、ピアノ曲を聞くことができたのは貴重だったかも。
まさに、知られざる秀作に触れられた時間でした。

長瀬さんの今後の出演予定はこちら。
9月30日(日)14:00~ いわき市文化センター大ホールにて
「~演奏活動40周年記念~ 蛭田優子ソプラノリサイタル」
2019年3月25日(金) 東京・すみだトリフォニーホールにて
「長瀬賢弘プロコフィエフを弾く プロコフィエフシリーズVol.5」

 

8月30日の「音楽会の夕べ」は、
8月22日(水)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『女性合唱団ラヴィアンクール 第41回全日本おかあさんコーラス全国大会出場記念壮行会』の予定です。どうぞお楽しみに♪

音楽会の夕べ
木曜日 19:00-20:00 (再放送)23:00-24:00

毎週木曜日19時はラジオの前でコンサート!市内の音楽団体をゲストに迎え、コンサートの模様を臨場感たっぷりにお届けします。三度の飯より音楽好きの永井貴子が贅沢なひとときをナビゲートします。
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