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今夜は、7月29日(月)に、いわきアリオス音楽小ホールで行われました
『有森博&長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ ロシア秘選集Vol.7「和」』
のもようをお送りしました。
スタジオのお客様は、ピアニストの長瀬賢弘さん でした。
ロシアの知られざる秀作をお届けするこのシリーズ、
7回目は、2人のピアニストをゲストにお迎えし、
2台ピアノの編成に加え、2台8手の作品をお届けしました。
■2台ピアノ
ブクステフーデ(ヴァシリーエフ編曲):
オルガンのためのトッカータ ヘ長調 BuxWV.157
プロコフィエフ(グラディリナ、ユリギナ編曲):
交響曲第4番 ハ長調 op.47/112
第1楽章 Andante – Allegro eroico
第2楽章 Andante tranquillo
第3楽章 Moderato,quasi allegretto
第4楽章 Allegro risoluto
■2台8手
カレフ:2台8手のためのスケルツォ
シチェドリン(チェルパン編曲):バレエ「せむしの仔馬」より
1.悲劇 2.バラライカの踊り 3.少女たちの輪舞 4.市場のお祭り騒ぎ
ローゼンブラット:日本の主題によるファンタジー
今回のタイトルは「和」。
2台8手をやりたいというのが先にあって、そこからプログラムを組んでいき、
全体を見た時に『調「和」』だ、ということで決まったそうです。
ワタクシ今回、久しぶりに会場で生の演奏を聞くことができましたのですが、
4人のピアニストの「調和」から、美しい音の世界が生まれていましたよ。
ゲストは、有森先生の下で研鑽を積むお二人。
掛谷優太さんは、東京藝術大学音楽学部3年、
伊達広輝さんは、同じく2年に在籍する学生さんです。
ステージに登場した時には緊張したようにも見えましたが、舞台経験は豊富とのことで、
演奏が始まるとその姿は堂々としていて、連弾の頼もしいパートナーという感じでした。
長瀬さんも二人について、
「頼もしい後輩たち。(有森先生や長瀬さんは)先生、先輩であっても演奏では対等。
ハキハキとものを言うので楽しいです」とのことでした。
2台8手は聞いても勿論楽しいのですが、
1台のピアノの鍵盤の上を4本の手が上から下から行ったり来たり、目にも楽しいんです。
さらにアンコールでは、1台8手の演奏も!密度高っ!(笑)
密着して座っていても、端の2人はイスからはみ出るほどだし、
休符の人は、弾いている人の邪魔にならないように
手を挙げたり体を後ろにそらしたりしているのも、耳で聞くだけでは分からないこと。
ぜひ、生で見て聞いてほしいですね~。
長瀬さんが論文のテーマとし、全曲演奏会も行っているプロコフィエフ(1891-1953)。
「美しい曲、カッコいい曲を作る一方、あれ?どうしたの?みたいなちょっと変な曲もある」
「古典的な部分と現代的な部分の両方を持っていて、作風は多彩」な人だそう。
長瀬さんはコンサートの中でも、
「よく分からないなと思っても、10回繰り返して聞いてください!
何かに気づく瞬間があると思うので」とおっしゃってたんですよね。
ということで、このブログ、プロコフィエフを聞きながら書いています(^^)
長瀬さんの今後の出演予定はこちら。
11月25日(月)19.00~ いわきアリオス小劇場
「魅惑のトリオ・コンサート」 ※テノール山際隼人さん、バリトン木村孝夫さんとの共演
12月25日(水) 東京文化会館
「藝大ピアノデュオプロジェクトvol.5~藝大ピアノ科教員陣による華麗なるピアノ音楽の祭典」
2020年3月23日(月) 東京・すみだトリフォニーホール小ホール
「長瀬賢弘プロコフィエフを弾く プロコフィエフシリーズVol.6」
9月26日の「音楽会の夕べ」は、
9月1日(日)に、勿来市民会館で行われました
『第26回にしきフレンドリーコンサート』の予定です。
どうぞお楽しみに♪