バラの花を、葉を、食べる、飲む?! 「12ローズ株式会社」
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この季節あちこちに咲くバラの花は、香り高く美しく思わず見とれてしまいます
バラはただ見るだけでなく、その花を食べたり
葉をお茶にして飲むこともできるようです。
今回はいわき市常磐湯本駅近くで
バラの花や葉を加工する事業を始めた「12ローズ株式会社」へ伺い、
会社を立ち上げた齊藤琢己(さいとうたくき)さんにお話を伺いました。
いつから始められた会社ですか
「今年の3月10日です」
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12ローズ(トウェルヴ・ローズ)って何をする会社ですか
「バラを育て花や葉を食用や飲料などに加工する会社です」
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どのような製品を生産しておられますか
「新しい食材として、食べられるバラを作っています。
無農薬で作らなくてはいけないということで
ハウスとかではなく露地栽培を行っています。
虫などがついたりするので育てるのはなかなか手がかかります」
「また、バラの葉から作るお茶、これはローズリーフティーという名前で
『(株)バラの学校』というところが商標登録しているのですが
そこと取引させていただいています」
ローズリーフティーはどのような特徴のあるお茶でしょうか
「世界で初めてと言われています。
『バラの学校』が製造特許を取得していまして
うちはそこと契約をして7月18日に機械を入れる予定になっています。
今月中にはローズリーフティーの加工が始められそうです。
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ローズリーフティーというのは、カリウムが紅茶の700倍ほどあると
言われていて体のむくみなどに非常にいいということです。
すでに製品は販売されていますが生産が間に合わない状態です」
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【バラの学校】とはどういうところですか
「農業の6次化・農福連携などを目指しているところです」
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・・・農業の6次化とは農業に取り組む人々が生産を担うだけでなく
「加工」や「販売・サービス」を手掛け生産物の付加価値を高めて
農業者の所得を向上させる取り組みをいうそうです
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「また、理念として農業と福祉を連携する【農福連携】を目指しているところです。
私自身障害のある方たちの雇用も生み出したい。
障害者の方たちの自立支援も目指しています。
ですが、私はまだスタートを切ったばかりなので
バラの花と葉の生産と加工に取り組んでいるところです。
仕事が軌道に乗ってきたら畑の方の作業をいっしょにやっていきたいなと考えています」
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どちらでバラ栽培をしておられますか
「平と湯本で栽培しています。
20何年来使われていなかったという休耕地をお借りしています」
「12ローズ」という会社名にはどのような思いをこめられましたか
「12ローズはダーズンローズとも呼ばれ特別な意味を持った言葉です。
12本のバラはそれぞれ【愛情・感謝・尊敬・信頼・真実・誠実・情熱・
努力・栄光・希望・幸福・永遠】などの意味をもっています。
これからお会いする方たちとこのような気持ちで
お付き合いできたらいいなという思いを込めました」
・・・ヨーロッパなどではプロポーズの相手に12本のバラを贈る風習があるそうです。
バラを育てたり製品を作る上でのご苦労はありますか
「一番大変なのは雑草の駆除です」
バラの病気などはいかがですか
「うちのバラは家庭などで栽培しているバラとはちょっと違って
病気に強い品種を栽培しています。
食べてみて食品にするのに合うという基準で選定されたバラでもあります。
香りを求めるのであればボレロとかダマスクスなどと言ったものでしょうか」
「バラのジェラートなどはすでにあちこちで販売され人気でもありますが、
他にバラの花の抽出液入りの水など
とても良い香りでおいしいし気分がよくなります。
そのようなものもお客さんに飲んでいただけるようにできたらと思っています」
皆さんにお伝えになりたいことはおありですか
「私はバラが好きなのでバラ愛好家の方たちとつながりたいです。
バラが食料になるということがあまり知られていないので
ぜひ知っていただきたいです」
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12ローズ株式会社
【住所】福島県いわき市湯本町天王崎42-25
【電話】070-9125-9977
E-mail t-satou@rose.jp
instagram @12rose.jp
(by.たっく)
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