蛭田
いわき市の子育てにまつわる様々なお話を伺うみんなでサポトーク。
12月のゲストをご紹介します。一般社団法人Teco 代表理事の小沼満貴さんです。小沼さん、よろしくお願いいたします。
小沼さん
よろしくお願いします。
蛭田
まずは、この一般社団法人Tecoについて簡単にご紹介いただけますか。
小沼さん
はい。一般社団法人Tecoは、約7年前より法人を設立してさまざまな事業を行ってます。
元々は原子力災害で被災された方が住む復興公営住宅っていう団地のコミュニティ支援を行っていました。今も継続してお茶会だったりイベントを運営してはいるんですけれども、それをきっかけに法人を立ち上げました。
令和元年の台風19号の水害があった平地区、そこに(Tecoの)事務所があったのもあって、3000世帯ぐらい被災した大きな水害だったので、その地域で何かできないかなと思って交流サロンを立ち上げて、約2年間ぐらいサロン運営をしておりました。その後、誰でも来れるコミュニティ食堂ですとか高齢者のお茶会活動の支援など、今も継続して行ってます。
他にも、いわき市さんから委託をいただいて、私たちのような社団法人とかNPOとかボランティア団体の中間支援の事業ですとか、あとは防災に特化した研修会とかイベントなども実施しております。
蛭田
もう今伺っただけで私の頭パンパンになるくらい、ほんとに色々やられてるんですね。
小沼さん
はい。全部最初から事業としてやろうと思ったことではないんですけど、これが必要かなと思ってやってるうちに増えてった感じです。
蛭田
その時その時で必要なものが増えて今に至るという感じなんですね。
小沼さん
ちょっとやりすぎた時期もあったんで、今は少し絞ってというか、本当に必要なものをやってる感じです。
蛭田
様々な活動をされているTecoさんですが、今回はその中からコミュニティ食堂についてお話を伺っていきたいと思っております。
で、名前が「Hiraku 平窪コミュニティ食堂」ということなんですが、そもそもこのコミュニティ食堂というのはどういったところなんでしょうか。
小沼さん
はい。開催するっていう意味の開くと、あとは、開かれた場所になったらいいなとか、心を開いてほしいなっていうことで、分かりやすく呼びやすく「Hiraku」ってしたのがこの名前の由来で。
子ども食堂のくくりではあるんですけれども、お子さんに限らず、親御さんはもちろん、地域の方、子供から高齢者まで誰でも来ていいですよっていうコミュニティを大切にした食堂っていうことで、コミュニティ食堂っていう名前でやってます。
蛭田
なんとなく私のイメージで、お子さんが主にいらっしゃる場所なのかと思っていたんですが、ではなくて。
小沼さん
はい、お子さんが来てくれたら一番いいかなと思ってはいます。コミュニティ食堂を行う前は、高齢者向けのサロンも行ってたんですけれども、やっぱり学校帰りのお子さんにそのまま来てほしいなっていうことで、地域の方が誰でも交流できたらってことで。参加者も半分がお子さんで、半分は親御さんとか高齢者くらいの割合になってます。
蛭田
じゃあ、お子さんにとっては、学校帰ってきた時の居場所になりますし、親御さん世代、おじいちゃんおばあちゃん世代の方にとっては、いろんな方と繋がれるいい場所ですね。
小沼さん
はい。本当に月に一度ではあるんですけど、自分の同じ学校以外の子と会うのが楽しみだったり、おじいちゃんおばあちゃんが子供たちの宿題を見てあげたりとか。地域の交流とか、世代の交流もできてる場所になってます。
蛭田
さっき、月に一度という風におっしゃいましたけども、これってどんな時間にやっているんですか。
小沼さん
はい。基本的には毎月第3火曜日の。16時から19時になってます。下平窪公民館で開催してます。
蛭田
特に連絡もいらず、ほんとにふらっと行っちゃっていいんですね。
小沼さん
はい。予約するってなると、きっと構えちゃったりとかするので。よほど大人数だったりする場合はお問い合わせいただいてからの方が安心ではありますけど、基本的には誰が来ても大丈夫なように食事も多めには作ってるので。
子供が50円で、高校生が100円で、大人が300円っていうことにはなってます。
蛭田
金額がなんともありがたい。もうほんとに気軽に足を運べるような場所になってるんですね。
ほんとに今、色々な支援の形がある中で、この「食」を選んだのはなぜでしょうか。
小沼さん
月に一回ではあるんですけれども、その月に一回の食事もバランスが良くて温かいものっていうものだったり、旬のメニューだったりっていうのを調理スタッフと一緒に考えてたりはするんですけれども。この月一回だけで栄養が全部一か月分とれるとかもちろんない。ただ、誰でも、美味しいものとかあったかいものを食べるとその瞬間だけは満たされたりとか、幸せになったりとか。あとは、食べるものも大事だけど、誰と食べるかとか、どういう雰囲気で食べるかっていうのがすごく大事だと思うので。このきっかけは、水害被災地である地区でやるっていうところで、そのあとコロナ禍になったりもしましたが、そもそもこの社会課題、高齢化だったり、少子化だったりがあって、昔みたいな家族みんなで食事を囲んでっていう時間がなくなってきちゃってる中で、お盆とかお正月とかみたいな、一昔前の親戚が集まって(というイメージ)。おじいちゃん、おばあちゃんとか役員さんとかはゆっくりご飯食べてて、あと子供たちは泣いたり走り回ったりしててっていう。
蛭田
もう1つの家族が出来上がってるような感じですね。
小沼さん
だいぶわちゃわちゃしてるんですけど、その時だけでも。親以外の大人に優しくされたりとか、時には怒られたりとか、そういう交流って子供たちにとって今はなかなかない時間なので。
蛭田
ですね、ほんとに貴重だと思います。ご両親が共働きでってなると、1人で食事されるお子様も少なくないでしょうし、おじいちゃんおばあちゃんも別に住まれているっていうご家族も多くなってきてると思います。、食なんですが、色々な意味で、温かい空間といいますか、そういうのを提供してくださってるんだなっていうのがすごく伝わりました。
これ、平地区でということなんですが、ラジオを聴いて行ってみたいっていう方、いらっしゃると思うんですね。
どの地区から行ってもいいんですか。
小沼さん
はい。勿来の方とか、内郷の方から来てる方もいるので、誰が来ていただいても大丈夫です。
蛭田
安心しました。そしてお子様に限らずということですので、どの地区から来ていただいても、暖かく迎えてくださると思うのでね。ぜひ皆さん、こんなところあるんだなって思っていただけたら私もすごく嬉しいです。
そんなこんなで今週あっという間に時間が来ちゃったので、この辺で失礼したいと思います。
みんなでサポトーク。この時間は、一般社団法人Teco 代表理事の小沼満貴さんにお話を伺ってまいりました。ありがとうございました。
小沼さん
ありがとうございました。
蛭田
来週もいろいろなお話を伺います。どうぞお楽しみに。
<終わり>