蛭田
いわき市の子育てにまつわる様々なお話を伺うみんなでサポトーク。
9月のゲストをご紹介します。「特定非営利活動法人 Commune with 助産師」からホームスタートオーガナイザーの猪狩美紀さん、そして草野祐香利さんです。
猪狩さん、草野さん、よろしくお願いいたします。
お二人
よろしくお願いします。
蛭田
さて、まずはご無沙汰しておりますというのがいいでしょうか。こみゅーんさんといえば、この「FMいわき子育てひろば」の初めてのゲストでした。その節はありがとうございました。
お二人
こちらこそありがとうございました。
蛭田
初めてのゲストっていうことで、私も「どんなコーナーなんだろう」っていう、ざっくりしたものがありまして。そしていざお話を聞いてみたら、感極まっちゃうようなお話が。あとは、心強くさせてくれるようなお話とか。私自身にとってもそんな感じでしたし、「ラジオ聞いたよ」「そんな試みがあるんだね」とか、声かけていただくことが多くて。すごく感謝です。
猪狩さん
こちらこそです。
蛭田
それで、1年経ちまして、またお呼びしました。というのも、今回は、こみゅーんさんの事業の1つ、「ホームスタート」に焦点を当てて、お話を伺っていきたいと思います。
改めて、このホームスタートとはどんなものなのか教えてください。
猪狩さん
はい、一言で言うと、「子育てのスタートを一人にさせない、家庭にお伺いする寄り添い支援」です。
蛭田
わかりやすい。一言ですごくわかりやすい。「一人にさせない」って言われただけでホッとしました。安心しました。やっぱり皆さん不安な中で、あとは今、核家族化がどんどん進んでって。そこで、一人にさせないって言っていただくのがどれだけ心強いか。ホームスタートとは、手助けをしてくれるよっていうものなんですね。
じゃ、その一人にさせないよ、っていうことなんですけども、ちょっと詳しく伺っていきたいと思います。このホームスタートっていうのが、なんかイギリスが発祥だと伺いました。日本じゃないんですね。
草野さん
そうですね。イギリスのレスターっていう地域があるんですけれども、そこで1973年に始まったというふうに聞いています。
マーガレットさんっていう方が始めたんですけども、マーガレットさんは、子育て支援施設でボランティアをしてた普通の方なんですね。で、相談とかなんかに来たお母さんたちと、お子さんと遊んでたりする中で、お母さんから声をかけられることがあって、立ち話をすることが多くなった。そして、なかなかそのお話も終わりにくかったりして。「私のお家にマーガレットが来てくれたらいいのに」っていうお母さんの声に気づいたマーガレットさんが始めた、と。それがイギリスでの始まりっていうことなんですね。
蛭田
なんか、子育ての悩みって万国共通というか。皆さん不安な中で、マーガレットさんが、ほんとにその何気ない会話の中で、思ったんですね。
草野さん
そうなんですね。だから、本当に『当事者性』。お母さんのそういう気持ちがわかるっていう。子育て支援とか、お子さんの支援とかっていうのは色々あったりするんだけど、自分のこと、お母さん自身、親御さん自身のこともわかってほしい、聞いてほしいっていうのも確かにあるよね、っていう、自分も子育てをしてた時の当事者性、それから、その専門の相談に来てる中で、そこでは収まらないところの、専門のサポートじゃなく、『素人性』。ホームスタートって、フレンドシップを大事にしてるんですけど、そのフレンドシップの精神で、お友達、仲間っていうような日常性を生かそう、というようなやり方で支援ができたらいいねって。しかも、お家に来てくれたらいいのにっていうことで、訪問っていうスタイルが始まったという風に聞いています。
蛭田
訪問って聞いちゃうと、ちょっと構えちゃうところが私もあったんですけども、今お話を伺って、「ねえねえ聞いてよ」っていう、そんな、友達が家に遊びに来る感覚として捉えちゃっていいんですね。
草野さん
そうですそうです。
蛭田
なるほど、一気にハードルが下がりました。
どうしても訪問って、家に知らない人が来ちゃうのかと思いがち、というか私は結構思っちゃったんですけども。そうじゃなくて、フレンドシップとおっしゃいましたけども、壁がそこで取っ払われましたね。
今月、1か月にわたってお話を伺っていくんですけども、来ていただいて、支援というか、一緒にやっていこうよっていう。
猪狩さん
そうです。それこそ妊娠期から学齢期、低学年ぐらいのお子さんがいるご家庭にボランティアさんが訪問してお話を聞いたり、あとは家事とか育児を一緒に行っていくような感じです。
蛭田
ほんとに親友が家になんか手伝いに来てくれたというか、そんな感じなんですね。
いや、もう一気に(存在が)近くなったというか。これはぜひ本当にたくさんの方に知っていただきたいですね。一人で子育てされてるお母さん、お父さんがお仕事へ(行っている)っていう方も多いと思うので、ぜひたくさんの方に知っていただきまして、利用者さんも増えてくださるといいなと。心が軽くなるといいですよね。
猪狩さん
そうですね、本当にそう思います。
蛭田
じゃあ、今月1ヶ月楽しみにお話聞きたいと思います。
これから子育て支援の形の1つになるであろう、このホームスタートについて、お二人に詳しく伺っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
お二人
お願いします。
蛭田
みんなでサポトーク。
この時間は、「特定非営利活動法人 Commune with 助産師」からホームスタートオーガナイザーの猪狩美紀さん、そして草野祐香利さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
お二人
ありがとうございました。
蛭田
来週もいろいろなお話を伺います。どうぞお楽しみに。
<終わり>