蛭田
いわき市の子育てにまつわる様々なお話を伺うみんなでサポトーク。
12月のゲストをご紹介します。一般社団法人Teco 代表理事の小沼満貴さんです。小沼さん、よろしくお願いいたします。
小沼さん
よろしくお願いします。
蛭田
さあ、先週はTecoさんが色々なことをやっていて、震災後や水害があった地区で交流の場を提供してくれているというお話をお伺いしました。
今日は、この「Hiraku 平窪コミュニティ食堂」がどのように皆さんに利用されているのか、主に子育て世代に焦点を当てて伺っていきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
小沼さん
はい。誰でも普段から来てるんですけど、一番子供が来るようになったきっかけは、クリスマス会をやるっていうチラシを地元の小学校に配布したときです。ビンゴ大会があるんだったらって来てくれたのが。基本的に毎月の第3火曜日に行ってるんですけど、季節のイベントを取り入れて開催してるので、今月も12月なので、クリスマスのビンゴ大会だったり、みんなでホットケーキを作ってっていうメインの楽しみがあったり。とにかく子供も親御さんも、月に1回思いっきり楽しんでほしいなっていうふうには考えてやってます。
蛭田
いいですね。その季節のイベントをここでわっと楽しめるって、すごくいいですよね。
チラシを配ったっていうのは、この平窪地区の学校に。
小沼さん
基本的に、地元区の回覧板と小学校には年2回ぐらいチラシを配布させていただいてて。あとは、Instagramではこういうイベントがありますよとか、コミュニティ食堂のお知らせもさせていただいてます。
蛭田
じゃあ、地元の小学生はそういったチラシを目にすることもあるでしょうし、SNSも、皆さん見てらっしゃいますから、そこで知られる方も多いんですね。お子さんも嬉しいけど親御さんも嬉しいイベント、今月も楽しみですね。
小沼さん
ほんとにママたちも、地元のお母さんだけでなく、市内に転勤してきて、まだコミュニティだったりお友達がいない親御さんとかもそこで繋がって。親御さんも、子供の習い事とか仕事をしてて、交流の時間とかないと思うんですけど、そこで情報を交換したりとか、ママたちのコミュニティの場にもなってたりしますね。
蛭田
子育てしてると孤独になりやすかったりするので、こういった場があるとお母さん世代もすごく嬉しいですね。
実際に体験した中で、印象的なエピソードなんてありますか。
小沼さん
印象的なエピソード……。
蛭田
なんかわちゃわちゃいつもすごいうるさいんだよなんていうお話はありますが。
小沼さん
そうですね、本当に賑やかで。市内各地にコミュニティ食堂とか子ども食堂はたくさん増えてきていて、それぞれの特徴が違うと思うんですけど、私たちのコミュニティ食堂は本当に役員さんとか高齢者の方とかは歩いて来れる距離だったりするので、ちょっとビール1本持ってきて、飲み会までじゃないですけど普通に雑談しています。そこのテーブルはおじいちゃんおばあちゃんで盛り上がってて、あと親御さんは子供たちはみんな同じ場所で。
蛭田
へー。
小沼さん
本当に賑やかです。
蛭田
近所の方、お酒持ってきちゃったら楽しいでしょうね。家で飲むよりは。
小沼さん
多分80代とかになったら、平に飲みに出たりもしないと思うので、なかなかそれが唯一の楽しみになってたり。食べ終わった子供は走り回ってたりするので、それを別に怒るわけでもなく、赤ちゃんが泣いてても「子供の声していいね」っておじいちゃんおばあちゃんは言ってくれるので。
蛭田
なんて平和。みんなが好きなことをして過ごしてっていう平和な時間がそこには流れているんですね。
小沼さん
そう思います。我が子も一緒に参加させることが多いんですけど、うちの子も本当に、最初は知らなかったお友達とか、知らないおじいちゃんおばあちゃんにもすごく仲良くしてもらって。
そういうのって本当に、前回もお話ししたけど、今の時代ないと思うので。
蛭田
うん、少ないですよね。
小沼さん
子供の時の経験、知らない大人からしてもらったり、かけてもらった言葉ってすごく大きかったりするんじゃないかなと思うので。
蛭田
そうですね。親御さんからしたら、おじいちゃんやおばあちゃんから悪いことしたら叱られるっていうのも、今はなかなかなくなってきてる時代だと思うんですよね。私も体験してみて思います。一昔前のいい空間というかがあるんですね、そこには。
小沼さん
私もご飯食べるとき、携帯見てる子供とかいたら、怒っちゃいますもんね。
蛭田
そうですか。
小沼さん
気になったらね、すごい怒るわけじゃないけど、ちょっと注意というか、「それやめて、みんなで話しながら食べたら?」とか、「今ゲームやめて」みたいなのはよく言ってます。
蛭田
とてもいいですね。食事という目的以外にも、たくさんの方が集まることができる交流の場になっていると思うんですが。はい。実際利用されている方の表情だったり、変化なんかはどうでしょう。見られたりしますか。
小沼さん
フードパントリーの事業も併設して行ってるので、コミュニティ食堂に参加された方には、様々な企業さんからいただいたもの、 例えば備蓄米だったり、カップ麺だったり、お野菜だったり(を配布している)。生活の変化っていうか、お子さんいっぱいいる家庭の人はお米をいただいて、「今月お弁当多かったから助かった」みたいなので、そういう支援もしてたり。
なので、気持ちの面でこう繋がりができたり、小っちゃい赤ちゃん連れてきた人とかは私がずっと抱っこしてたりとか、みんな交互に抱っこしてて、「ママご飯ゆっくり食べていいよ」みたいなのもあったりするので、そういうので心もホッとしてもらえたらいいし、生活って言ったらどのぐらい足しになるかわかんないけど、フードバンクからの食材提供もしてるので、そこも少しは役に立ててくれたら嬉しいなとは思います。
蛭田
そうですか。じゃあ実際にそうやって、少しほっとしている表情だったりとか、実際に何か提供したものについて喜んでくださったりとか、あの姿を見ることができているんですね。
小沼さん
はい。とりあえず試しで来たみたいな人が、2回、3回って毎回来てくれるようになってる姿を見ると、気に入ってくれてるっていうか、楽しみになってきてくれてるのかなとは思います。
蛭田
まさにそういうことですよね。リピートしてくれるっていうことは、また来たいっていうその場があるってことですもんね。
いやもう、今週もほんとに素晴らしいお話を聞くことができました。
あっという間にお時間となりましたので、今日もこの辺で失礼したいと思います。
みんなでサポトーク。この時間は、一般社団法人Teco 代表理事の小沼満貴さんにお話を伺ってまいりました。ありがとうございました。
小沼さん
ありがとうございました。
蛭田
来週もいろいろなお話を伺います。どうぞお楽しみに。
<終わり>