蛭田
いわき市の子育てにまつわる様々なお話を伺うみんなでサポトーク。
6月のゲストをご紹介します。特定非営利活動法人「はなのころ」理事長の西山将弘さんです。
よろしくお願いします。
西山さん
よろしくお願いします。
蛭田
今月は平三倉にある交流ギャラリースペース「はなのころBASE」からお届けしております。
先週、初めて私お邪魔しまして、ギャラリーの中見せていただいたんですけども、まずびっくりしたのが、所狭しと絵が飾ってあるっていうところで。これは、利用者さんというか、皆さんここで活動されている方のものですか。
西山さん
そうですね。登録してる障害の方は、大体、30人ぐらいはいます。で、その中でも、体調がいい、活動できる方っていうのは、大体20人ぐらいなんですけれども。
蛭田
そうか、その時によって。
西山さん
はい。で、その方が、それぞれのお家だとかで制作した作品を、こちらで展示させていただいてます。水彩画とか、油絵とか、あと、デジタルで描いたイラストだとか。
蛭田
はい、じゃあ、かき方も、使うものも、皆さん全然違って、それぞれにかかれているっていうところなんですね。
西山さん
ですね。風景っていうか、植物を書いてる人もいたり。模様のようなものだったり。
蛭田
そうですね。すごく目を引くような鮮やかなものとかもたくさん並んでいて。
西山さん、これ一つ一つにタイトルとお値段が書いてあるんですが、購入することができるんですね。
西山さん
はい。こちらでも購入することができます。で、売り上げの一部はその作家さんと、一部は活動費というところでなっております。
蛭田
そうですか。じゃ、こちらのギャラリーに来て、見て、これ欲しいなって言ったら、購入は可能ということになるんですね。是非一度皆さんに見ていただきたいですね。ほんとに可愛らしいものから美しいものまで並んでいます。そして、あと気になったのが、Tシャツだったりとか小物が結構並んでいるんですが、こちらは。
西山さん
こちらも販売しております。障害の方がかいた作品をグッズにしたりだとか、アパレルにしたりだしたりだとか、そういったものを作って。絵だけじゃなくて、形を変えて発信、お届けするというような取り組みも、させております。
蛭田
種類も、ポストカードだったりバッジだったり、あと、がま口のようなね、そういう小物入れみたいなのだったりとか、かなり豊富ですね。こちらも手に取ってみていただけるということなんですね。
また、売り上げの一部が利用者さんにであったりとか、活動費になるっていうことは、またいいボランティアになりますね。
西山さん
はい。ぜひ、ご支援いただければありがたいです。
蛭田
分かりました。そして、また違う方に目を向けると、ミシンとか。かなり本格的なものがあるんですが、こちらは。
西山さん
はい。一緒に活動してる服飾のデザイナーがいるんですけれども、その方にデザインしてもらって、障害の方との作品のコラボっていうか、デザインしたアパレルを作って発信するといったこともやってます。
蛭田
もうまさに、この場所でミシンで縫い合わせてっていうこともやってらっしゃるんですね。
生地がこう積み重なっていて、いろんな作品がこれからできるんだろうなっていう状態に今、なってますもんね。
あとは、ちょっと着物を縫い合わせたと言うかね、また形が変わっているものが飾ってあったり。
西山さん
はい。これからどんどんやっていきたいなっていうところです。材料費を大きく取れたら本格的にやりたいなとは思ってるんですけれども、今はある材料で、できる範囲で、頑張っているところです。
蛭田
ね、なんかジーンズ生地があったりとか、絹っぽい布があったりとか。多分これから夢が広がってきますね、これ。
西山さん
はい、なんか面白いものができて、全国各地に届けられれば、そこにのせた障害の方の作品とかも合わせて届けられて、興味持ってもらえると、また夢が広がるのかなとか。
蛭田
そうですね。いやほんとにこのはなのころBASEさんは夢が詰まった場所ですね。
これからもどんどん大きくなっていくであろう場所かなと思っております。
さあ、じゃ今回はですね、西山さんがこう活動にあたって心がけていることについてお伺いしたいと思うんですが。
西山さん
一番心がけてるのは、障害の方がこうワクワクできるような雰囲気を作っていきたいなとかは思っています。
例えば障害持ってこう外にに出るのが怖いだとか、不安だっていう方もいるんですけれども、そういう方をこう無理やり引っ張り出すっていうのは、ちょっとなかなかいいことではないと思ってて。
やっぱり本人が自分から外に出たいとか、社会に、というかみんなと触れ合いたいっていう気持ちにさせるには、ワクワクっていうか、そういったものを感じてほしいなっていうのはあって。
だからこういう発信活動というか、いろんなところで展示したりだとか、いろんなものを作って、いろんな人に見てもらうっていうことで、自分もちょっと今日やってみたいとかって思って外に出て、ちょっと夢が広がってくれるといいなっていう、そういった意識は心がけてますね。
蛭田
無理にじゃなくて、ワクワクを引き出せるように。
西山さん
はい。で、実際やっぱり自分も作品発表したいって言って連絡くれたケースもあります。
月1回、毎月公民館で交流イベントも主催して、活動してるんですけども、今まで外にいろんな人がいるところが苦手っていう人でも、自分も作品発表したいって言って来てくれるようになったとか、そういったケースもあるんで。
蛭田
嬉しいですね。そういった方が1人でもこう来てくださると。
西山さん
そうですね。
蛭田
その方にとってはもう光しかないですもんね。
西山さん
で、去年の6月から、はなのころパークという名前でイベントを開いてるんですけれども、そこに毎回参加してくださってる参加者も、温かい目で見守っててくれて。障害の方が最近作った作品とかを発表するんですけれども、参加者も温かい拍手を送って、で、また発表したいっていう方も出て、(そんな感じで)続けてられています。
蛭田
いい体験がご本人にとってもできるし、周りの方も、すごく優しい気持ちになれますね。
西山さん
そうですね。
蛭田
私がこのはなのころさんにお邪魔するにあたって、「はなのころ」というお名前がすごく素敵だなと思ったんですが、由来ってあるんでしょうか。
西山さん
日本酒の銘柄のような名前でやってるんですけどもですね。
春の季語、俳句の季語で、花が咲く季節とか、花が咲く時っていう意味なんですけれども、障害の方が夢をいつか咲かせてほしいなっていうような、そんな感じです。
蛭田
これから咲いていくんだよっていうことを、思いを込めて。
西山さん
そうですね。
蛭田
今、実はパンフレットが手元にあるんですが、桜が咲いて散りばめられたような、とても素敵なデザインで、まさに「はなのころ」なんだなっていう。
西山さん
パンフレットのデザインも、精神障害のメンバーが、イラストを描いてデザインしてます。
蛭田
そう、とっても可愛いキャラクターが描かれていて、じゃあ、こちらもそのメンバーさんが。
西山さん
はい。
蛭田
そうですか。じゃあ、ほんとにみんなで作り上げたこの場所なんですね。
いや、今週もほんとにあったかい素敵なお話を伺うことができました。
お時間となりましたので、今日はこの辺で。
みんなでサポトーク。今日は、特定非営利活動法人「はなのころ」理事長の西山将弘さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
西山さん
ありがとうございました。
蛭田
来週もいろいろなお話伺います。どうぞお楽しみに。
<終わり>