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市民レポーターわがまち発信隊

2023.01.25 
勿来町・そのふぁ 園部勝さんの米が最高金賞を受賞しました(by.たっく)

「水・土・作物・それを食べる人の健康を守る農業」に取り組む
勿来町・そのふぁ 園部勝さんの米が
2022年・第24回「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」の
「JAS(有機栽培)認定・転換中」部門で最高金賞を受賞しました!

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写真は「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」で
農産物直販所「そのふぁ」を経営する園部勝さんが受賞した賞状です。

この大会は世界最大と言われ
2022年(第24回)は、国の内外から5280件の応募があったということです。

大会は様々な部門があり 各部門ごとに賞が決定します。
園部さんの米は、「JAS(有機栽培)認定・転換中」部門での最高金賞でした。
この受賞について園部さんにお話を伺いました。

ちなみに「農産物直販所・そのふぁ」と園部勝さんについては、
2021年8月21日のこのコーナーでご紹介しました。

=園部さんはこれまで環境保全農業ということで
化学肥料や農薬の使用等による自然環境の負荷を減らす農業に取り組んできたということですが、
具体的にはどのようなことをしてこられましたか?

「米作りですと まず種もみです。
消毒薬などを使っていない前年自分の所でとれた種もみを使います。
また、種をまく土も化学肥料などを使用していない物を使うところから始まります。
私は土の健康のために特に米ぬかやもみ殻を使うようにしています。
田んぼにもミネラルが行きわたり健康な土になるようなものを入れています」

・・・園部さんが取得されたJASの資格は
米作りについてかなり細かく厳しい規定が設けられています。
肥料の種類など使ってよい物とそうでないものがあり守り続けるだけでもかなり大変そうです。

画像2
受賞米の1例・5㎏で 玄米3000円 精米3600円

=今回受賞された際
「いわきでこのような賞がとれる米作りは難しく初めてのことだ」と言われていました。
いわきでおいしい米を作るのが難しいとは どういうことでしょうか?

「いわきは気候が穏やかで米の生育するシーズンも昼と夜の寒暖差が少ないところです。
おいしい米ができるとされているところは
福島ですと天栄村や西会津などで特に盆地など昼と夜の寒暖差が大きな所だとされています」

=そのいわきで おいしい米を作るために どのような工夫や努力をされましたか?

「夜の間、田を冷やすために夕方から水を入れるようにしました。
朝になると今度は田が温まるように水を止めるということを繰り返しました。
水の少ないところですとこのような取り組みはできませんが、
幸いうちの田んぼの周りは水が豊富です」

=改めてうかがいます。園部さんがやりたい農業とはどのようなものですか?

「自然の中で生きている微生物、生物などの生態系を壊さない農業、
河川などの水質を汚染しない農業、
人間の健康に悪影響を及ぼさない、農作物を食べた人が健康になれる農業です」

・・・園部さんはこのような農業を目指し「環境保全型農業研究会『農Limit』」を立ち上げ
農業技術向上のための研修や情報交換などをしながら活動しているそうです。
これまで6名だった会員が8名に増えたと頬をほころばせていらっしゃいました。
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農産物直売所「そのふぁ」

電話: 0246ー88ー7077
FAX:0246-88-7097
住所:いわき市勿来町窪田片岸8-1
営業時間: 午前9時30分から 午後5時まで
定休日 :日曜日のみ(祝日でも日曜日以外は営業)
場所:県道10号線ぞい・スーパーセンター窪田マルト店西側出口から右へ曲がり
900メートルほど進んで左手にのぼりなどが見える
すぐ近くに海楽亭やみなみ不動産がある

(by.たっく)