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市民レポーターわがまち発信隊

2023.04.22 
4月22日(土)『ボランティアの皆さんが運営「野口雨情記念湯本温泉童謡館」』(by.たっく)

「いわき市にはボランティアグループの種類や数がたくさんあり
それぞれが非常に自主的、意欲的に活動していらっしゃる。
全部行政任せで『やってくれ』というのではなく
『私たちはこの仕事をするので行政にはこの部分を手伝ってほしい』と言われます。
他地域ではあまり見かけない姿です。自立した考えの方が多いですね」
他の地域からいわきへ来られた行政職の方のお話です。

さて、そんなボランティアのなかから
今回は湯本町にある野口雨情記念湯本温泉童謡館へ伺いました。
こちらのボランティアのみなさんはどのような活動をしていらっしゃるのでしょうか

写真上はいわき市湯本、温泉神社前にある「野口雨情記念湯本温泉童謡館」です。 下は展示されている資料。

写真上はいわき市湯本、温泉神社前にある「野口雨情記念湯本温泉童謡館」です。
下は展示されている資料。

画像2写真向かって左が、ボランティアの
中心になって活動していらっしゃる
吉田和子(よしだかずこ)さん。
右が雨情の宿で有名な旅館・
新つたの娘さんでボランティアの
小菅美枝子(こすげみえこ)さん。
また、写真には写っていませんが
FMいわきの番組「いわきStar Cafe」MCで『童謡のまちづくり市民会議』会長の九頭見淑子(くつみしゅくこ)さんもお忙しい中お付き合いくださいました。
次々と観光客らしい方たちが入って来る中、
小菅さんはお客さんへの対応をされ、
吉田さんが中心となって質問にお答えくださいました。

どのような気持ちで この施設での活動を始められたのですか
この童謡館ができたのは、神戸などでの子どもをめぐる殺伐とした事件の話を見聞きし、
古滝屋旅館の社長さんであった故 里見庫男(さとみくらお)さんが、子どもたちが豊かな心を持った人に成長できるよう童謡を聞かせたい、すばらしい童謡の詩をたくさん書いた野口雨情にまつわる資料を収集されていたのでそれも展示したいというところからスタートしました。
里見さんから誰かボランティアがいないかと相談され吉田さんが手を挙げられたということです。

童謡館にはどのような歴史がありますか
建物はもともと常陽銀行でした。
そこを音楽が流せるところとしてしつらえました。
平成20年に開館しましたが震災で一時閉館。それまで音楽を聞くことができた昔ながらの手回し式蓄音機は台から落下し、音が出なくなってしまいました。
最近はコロナで2年間閉館。
その後再開しました。
里見庫男さんご存命中は雨情さんの勉強会もしていました。
また初めのころは幼稚園や小中高校の子どもさんなども来ていました。
震災前は昔の蓄音機が使えレコードも聞いていたんですよ。
今は童謡を流して聴いてもらっています。

吉田さんのボランティアとしての歴史はどのようなものでしたか
私は大きな手術を2度経験しました。
童謡館のボランティアを続けてはいましたが、これから2度目の手術というときに、里見庫男さんに
「この童謡館を続けていくと約束をしてください」
と言われ、童謡館の鍵をポケットに入れられました。

・・・それから吉田さんは童謡館に戻られたそうです。
「童謡館での活動がリハビリになっていますね」
とほほえんでおられました。

ボランティアはどのような方たちで、人数はどのぐらいいらっしゃいますか
地元の方たちが中心となってボランティアをしています。
泉のほうから来られる方もいらっしゃいます。
全部で30人ほどいますが、現在は 土曜・日曜だけの開館なので
限られた人たちの活動となっています。

画像3
写真上はお土産、下は手作りの変わりお手玉の展示

ボランティアとしてどのようなことをしていらっしゃいますか
お掃除と童謡館の管理ですね。
とくに童謡は切らさないようにずっと流しています。
他に手作りの品物などおみやげを販売しています。
無我夢中で自分のできることをやろうとしています。
少しでも役に立てればいいかなと思って・・・。
来てくださった方たちとお話をちょっとしただけでも、
うちにばっかりいるよりは楽しいしやりがいもあります。

・・・ネットの書き込みには 童謡館のボランティアの方に色々教えていただいて
親切にしていただいたなど観光客の話もいろいろのっていました。

来てくださる方たちにどのようなお気持ちで接しておられますか
野口雨情の詩などもっと親しんでいただけたらと思いますし 特に童謡に親しんでほしいです。
子どもが来ると楽しいです。
子どもたちに、もっとここにきて童謡を聞いてほしいです。
また、ここで歌を歌ってもらいたいしみんなで一緒に歌いたいです。
子どもたちに童謡を忘れないで歌い継いでいってほしいと思っています。

・・・私がうかがった日は日曜日でしたが観光客らしい方たちが次々と入ってこられました。
童謡館が観光スポットとして大切な役目をもっていることを実感しました。


野口雨情記念 湯本温泉童謡館

住所 福島県いわき市常磐湯本町三函204
電話 0246-44-0500
FAX 0246-44-0513
営業日・時間 土曜日・日曜日 午前9時~午後4時
観覧料 無料
休業日 月曜日~金曜日
駐車場 童謡館に向かって右手
場所 温泉神社の道路を挟んで向かい側 温泉神社を背にしてすぐ右手