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いわきの瀬戸町にある龍春寺で、3月30日に、600年や700年に一度といわれる『ノミ入れ式』があるという事で、参加して参りました。
春雨が降りしきる朝もやの中、山の上にある龍春寺の庭は紅白の梅や水仙..鮮やかな山茶花..などの花々が咲いて、美しい桃源郷のようでした。
本堂の中で僧侶様たちによる仏様を抜く厳かな式の後に、京都からいらっしゃった御兄弟の仏師により『ノミ入れ』の説明が始まり、「龍春寺の記念すべき今日に居合わせたという歴史的な出逢いを大切に..末代や後世へ伝えてください」との御言葉をいただきました。
木曾地方の樹齢何百年の優れた太さの上に、木肌の綺麗な選ばれたヒノキの土台に、凛々しい仏様の素絵が描かれていて、参加者が順番に一人ひとりノミを入れ、最後に自分達が削った木片を入れた、記念の御守袋をプレゼントで頂きました。
歴史ある建物が無くなるのは寂しいですが、これから数年後に新しい御堂が再建されるそうです。
ちなみに此処は、『三十三観音像』や『いわき七福神巡りの布袋尊』があるお寺です。1595年(文禄4年)、佐竹又七郎が磐城領の総検地を行った際、領主岩城貞隆が龍春寺に山林を与え、徳川時代の鳥居忠政も、その寺領をそのまま認めたということです。(龍春寺のHPより)