今夜は、10月7日（土）に、いわきアリオスいわしん音楽小ホールで行われました
『いわき日本音楽クラブ　第21回コンサート「STORY～箏が紡ぐ物語～」』をご紹介しました。

スタジオには、佐藤和子さん、甲高佳代子さん　が来てくださいました。

日本の伝統音楽に触れる機会を提供してくれるこちらのコンサート。
今回も驚きや感動に満ちた濃い内容になっていました。

第1部は、泉中学校、豊間中学校、小名浜海星高校の各箏曲部が出演しました。
2つの中学校はコンクールにも出場しているとあって、
和子先生も佳代子先生もうなずく上手さでしたし、
小名浜海星は部員数3名という少なさを感じさせない落ち着いた演奏で、
どちらも聞きごたえがありました。

第2部は国内外で活躍する演奏家の登場。
今回は、箏・三絃、二十五絃箏演奏家、作曲家の中井智弥さん。
伝統的な箏や地歌三絃の演奏も行いつつ、
二十五絃箏の演奏をメインに活動されている注目の演奏家、作曲家です。

「二十五絃箏」という楽器、皆さんご存じですか？
その名の通り、絃が25本あり、音域が広いのが特徴、魅力の箏です。
30年ほど前に開発されたばかりの新しい楽器だそうで、
中井さんは演奏は勿論、オリジナル作品も作曲しています。

「STORY～」というタイトルは、中井さんが考えてくださったそう。
曽我兄弟の仇討ちや能の「葵上」などをモチーフにした作品で
物語の世界を表現してくださったんですが、スタジオ内大絶賛！
どれをとっても美しいんですよね～。佳代子先生によると
「中井さんはテーマを決めたらその題材についてとことん調べて
その心情や情景を曲作りに生かすそうです」ということで、
曲に対する理解が深く、また、ナルホドそう来たか～！みたいな、
良い意味での裏切りもあって、何度も聞きたくなるような曲ばかりでした。

「これからもカジュアルに日本音楽を楽しいでほしい」と和子先生。
和楽器の演奏というと、どこか堅苦しい印象があるかも迫線があるかもしれませんが、
こちらのコンサートを聞くと、そんなイメージが変わると思いますよ。

11月30日の「音楽会の夕べ」も、皆さんに楽しんでいただける音楽をお届けします。